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拾ったお兄さんを就活させるけど、なぜか10歳の俺たちが保護者です  作者: 南山


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第3話 取る(2)

「では、登録が済んだので、あのカードをお持ちください。

バイトの求人は衝立に貼ってあります。

やりたいものがありましたら、貼ってある紙を持って来てください」


スラスラとミイナさんが説明してくれる。


「ありがとう!」


俺たちはカードを受け取り、衝立の方に向いた。


「ミイナさん、優しかったな」


「レオンたら。まあ、助かったよね」


衝立には、まだ十人ほどの大人たちがいた。

みんな貼られている求人票を見ている。


「これなんてどう?」


ミカが一枚の紙を指差す。


「ええと。皿洗い」


皿洗いだって。


「お兄さん、どう?」


「ええと。やった事ない」


お兄さんは俺たちの顔を真剣に見た。


「皿って洗うものなの?」


「ええ? 洗わないの?」


「葉っぱのお皿とか? どういう事? 食器を使わないの?」


今度は俺たちが真剣にお兄さんの顔を見た。


「ダメだな」


「ダメだね」


「次!」


「あ。これは?」


次にミカが指差した紙は、洗濯だった。


俺たちはお兄さんの顔を見た。


お兄さんは、ポカーンとしている。


「どう?」


「洗濯……」


俺とミカが出した答えは同時に、しかも同じだった。


「「ダメだな」」





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