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第9話 勘違い (1)
第9話 勘違い(1)
「なあ、明後日のテストの範囲ってどこだっけ?帰ったら教えてくれよ。」
「えー?算数?」
「え?理科じゃないの?」
「レオン、明後日あるテストは理科と算数だよ?」
「げ!聞いてよかった。じゃあ、ミカ、勉強も教えてくれよ」
「もう!僕はレオンの先生でもお母さんでもない!」
ミカは頬を膨らませ、バイトギルドのドアを開けた。
「おはようございます」
ミイナさんの声。
「おはようございまーす」
「急にデレデレするな!」
ミカが俺に肘鉄をよこした。
◇◇
「今日はこのバイトにしようか。これなら遠くもないし、でも値段も高め。時間も少なめ昼過ぎには終わる。早く帰れるよ」
お兄さんが求人票を眺める。
「何々?『犬の散歩。拙宅の掃除、荷物運びなども含む』だって。
ところで「拙宅」って何?」
「自分家のことですよ」
ミイナさんはニッコリした。
「ちょっとクセのあるお方ですが、悪い人ではないですよ」
「なんだか、面倒そうだから、残ってたのかー」
「そんなこと言うもんじゃないですよ。
支払いもスムーズですし、立派な求人です。」
ミイナさんはニコニコと言った。
とにかく今日はこのバイトに決まった。




