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拾ったお兄さんを就活させるけど、なぜか10歳の俺たちが保護者です  作者: 南山


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第7話 驚く(4)

「おおおーい!お兄さん!おかえりいい!」


レオンの声が、お兄さんを捕まえる。

「ただいまあ!レオン、ミカ。学校は終わったの?」


「うん」

「今日は牛小屋のバイト?」


「今日も牛乳運んだよ。バイト代で君たちと食べようとオレンジ買ってきたよ。一緒に食べよう」


「わああーい!」


大きく喜んだレオンの顔が、急にしぼんだ。


「でも、俺、お兄さんからもらう事はできないんだ。今日の俺は何もしてないから。」


「え?」


「レオン、そんなところに義理堅かったの?」

ミカが驚く。


「だって、ギルと働いて稼いだ金だ。俺は働いていない」


「まあ、それはその通りだけど、学校だったんだから仕方ないだろ?」


ミカの言葉にレオンは返事をしない。


「んんーーじゃあさ、レオンにミカ。私からお願いがあるんだ。」


「「なに?」」


「実は今日はまだ、剣の稽古をしていないんだ。二人とも、付き合ってくれるかい?」



「やる!」

「剣を教えてくれるの?」


「じゃあ、棒を探してくる!」


走って辺りを探すレオンに、ミカが驚いた顔で、つぶやいた。


「何だよ。単にギルにヤキモチしただけじゃん」


お兄さんは、唇に人差し指を当ててミカに優しく微笑んだ。


「そうかもね」


「……え? やっぱり?」


「お兄さーん! いい棒があったよお!」


レオンが棒を持って走ってくる。


「よし! いい棒だ!

真剣にやりたい気分になってきた!」


俄然やる気になったお兄さんを、ミカが上目遣いに見上げた。


「お兄さん。僕たち、明日も学校なんだよねえ……」


「いや。せっかくいい棒が見つかったんだ。ガッツリいこうじゃないか! 気合いが入ってきたぞおおお!」


ミカは息を呑んだ。



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