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拾ったお兄さんを就活させるけど、なぜか10歳の俺たちが保護者です  作者: 南山


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第4話 採る(1)



「なあ。何で今日はこんなに歩くんだ?」


「レオン。もう忘れちゃったの?キャベキャベの収穫バイトするために、畑に向かっているんじゃん。」


「あ。そうだった。さすがミカ。

天気が良すぎて、もう散歩気分だわ」


「もう。レオンたら。目的を忘れちゃ困るなあ。僕はお母さんじゃないんだよ。ね、お兄さん。」



レオンは後ろを歩くお兄さんに話を振った。



ギルドから畑まで小一時間。

天気の良い中、俺たち三人はキャベキャベ畑へ向かっていた。





「レオンもミカも、本当にすまないね。私に付き添ってくれて、ありがとう。」


「いやあ、大丈夫。お兄さんに感謝されてもな。

いつか立派になったら、その時にお礼の一つでも。

……まんじゅうの一つでも良いよ。」


「そうそう。お兄さん、別にお礼なんていらない。何ならバイト代が貯まったら、まんじゅうくらいで良いよ」


俺とミカは笑った。

お兄さんの俺たちへの気持ちは分からんでもない。

が、実際のお兄さんは、どこか抜けていて、世間知らずだ。

バイトができるのかも分からない。


でも、どこか放って置けない、そんな気持ちにさせるところがある。


まんじゅうは、高くない金額でお兄さんを納得させる口実だった。



「まんじゅう?それは美味しいのか?」


お兄さんが急に真面目そうに考える顔。


「まじ?食べたことないの?王子様なの?」


「お兄さんの国には、まんじゅうがないの?」


俺もミカも、素っ頓狂な声を出してしまった。





「お兄さん、俺たちが、出来るだけ何とか、お兄さんを大人にしてやるからな。」


「『大人』に?本当に親みたいになっちゃってるよレオン!」


「そんで俺の母さんはミカな」


「やだよ」




俺たちが目指す畑が見えてきた。





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