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活路

少し文体を変えてみました。

歓声が聞こえたのはこっちだったはず。そう、そのはずである。

「なあ、敦志?もしかして:遭難」

「正解!」

「正解!じゃねえよ!どうすんだこれ!」

げんこつが飛んできたので、秘技:白刃取りを発動。

しかし かわせなかった! あつし に 30 のダメージ!

...まあ茶番は置いといて。マジでヤバイ状況である。

連絡手段そのいち。 スマホ。

電波がないね!無理だ!

連絡手段そのに。大声。

我等陰キャを舐めるのも大概にしたまえ。(ナゾ目線)生まれてから今まで大声を出した記憶が

俺にはない。

これ、無理ゲーでは?

ああ、死ぬ前に真菜と萌葱に会いたかった...

ん? ま、な?

穂部敦志、ひらめきました。頭の上で電球が光りました。

無論存在しませんが。

「陽太、()()持ってるよな?」

「ん?ああ、そういうことか!」

そこからの話は早かった。

そこら辺に落ちていた木材やら紙やらをてきとうに、しかし空気が通るように組み上げる。

そして陽太の持つ『あれ』こと神様仏様ライター様で火を付ける。

サラッと言ったがライター内のオイルは無くなっていたので、

火花を出す部分をむき出しにして使っている。

もくもくと順調に煙が立ち上り、化学物質でもぶちまけたのであろう

赤い雲が緑色の空に浮かぶ中、一本の筋を立たせた。

「誰か気づいてくれるかな?」

陽太はなお、不安そうだ。でも、

「周りで煙があるのはここだけだから、気付いた誰かが来るはずだ。」

というわけなので大丈夫、なはず。

数十分後。

「なーあお前ら。冒険は楽しかったか?」

実にいい笑顔の優にげんこつを落とされた。

ただ、陽太も俺も、ひでぇより、生きてあえて嬉しいが勝っているので、

げんこつを落とされた男二人が嬉し泣きをしているという非常に危ない絵面になっている。

優から軽く説教されたあと、素晴らしいことを教えてくれた。

 *

「わぁー!!やったー!!本物だよ―!」

そうあどけない声で話すのは、木原小夏(こなつ)である。

周りも皆、「良かった」、「助かった」など、安堵の声を漏らしている。

俺だって嬉しい。何を隠そう、食料が見つかったのだから。

正確には大量の水、缶詰、レーションを積んだ軍用トラックだ。

運転手の死体があるんじゃないかと用心したが座席はもぬけの殻だった。

俺は陽太と敦志の分の食料も確保し、敦志を探していた萌葱と、

あいつらがいるであろうところに向かった。

(当然委員長に報告済みだ。)

いない。は?と言いたくなるくらい誰もいない。

なんか佐島バリグロ死体になってるし。なんか野犬みたいな足跡あるし。

まさかあいつら...

ああもう踏んだり蹴ったりだ。

「なんか煙あるんだけど。」

え?マジじゃん。火事か?燃え広がったらこっちまで来るかもな。

ここはいっちょ消しときますか。

嘘だろ?いた。しかも暇だったのか。マンガ話に花が咲いていやがる。

急にイライラしてきた。一発殴らないと気がすまねぇ。

 *

...後半ただの愚痴だったな。それはさておき、

「飯あったんだなヒャッホウ!」

思わずスタンディングオベーション。

「おう、見つけた平田に感謝&持ってきた俺に感謝しろよ?」

「「はは―っ」」

まあ平伏するよな。

一日ぶりの飯に舌鼓を打ちつつ、(とはいえスターゲイジーパイ味という何だそりゃ味だった。)

考える。この世界で生きる活路が見いだせた。精神的にも慣れてきた。

このまま息永らえることもできるんじゃないか。

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