前へ目次 次へ PR 9/14 誓い 篠原香織の葬儀から帰った夜、零は自室で一人拳を握りしめていた。 妹のプリンの約束。母親の声にならない涙。 あの光景が頭から離れなかった。 ――もう自分は誰も助けない。 零はそう心に誓った。 自分が誰かを助けるたびに代わりに誰かが死ぬ。だったら最初から何もしない方がいい。決められた運命には介入しない方がいい。 その誓いは揺るぎないものに思えた。 しかし、それがいつまで保つのか。その時の零には、まだわからなかった。