フェイズ13「エピローグ」
エンディングとなります。
後半はほぼトキアメさん劇場でしたね
試験は終わった。結果は全員突破。
階級持ちが試験の対戦相手という事で半ば諦めムードで動向を見守っていた聖杯の守り手である村人達は「さすがはジョージさん推薦の方達だ」と満足し各々の仕事へと戻っていく。
道場の中央で俯いたまま佇む帽子の少年にその場をあけわたす様に・・・・・
聖杯へと触れ全員が階級持ちとなった証として、冒険者一行の両手首には白いリングが浮かび上がる。触れようとすると雲の様にすり抜け視覚以外何の感覚もリングからは感じなかった。
そして道場から退室しようとする面々であったが、トキアメはふと少年の方を振り返り近付くと・・・
ポンッ
帽子の上から頭を一回だけ叩き、そのまま他の者たちと共に退室した。
励ましか、健闘を称える鼓舞か、嘲笑か、その意図は誰にもわからない。
ただ一つ言える事は――――――
「・・・アイツ、やっぱ気にくわねぇ」
道場で一人、俯いたままだったその子が顔をあげ、前を向く様になった事だけである。
帽子を外し腰まで伸びる長い髪をほどき叩かれた頭を手で抑えながら――――――
◇◆◇◆◇
ジョージのいる噴水広場のピンクの酒場まで戻ってきた一行は試験突破をジョージに報告する。
「フフ♥さすがはアナタ達ねん♥ここまでやってくれると思ってたわ」
「フッフッフ、この俺にかかればこんなもんじゃ~い!!」
「し、神速丸様!こんな所で脱ぎださないで下さい!」
「あらぁ~ん♥意外といい体してるじゃないの~ん♥」
事の顛末を聞き、神速丸と高速の追いかけっこをしながら元々深かった笑みを更に深いものとするジョージ。
ジョージ自身、最近危なっかしかったあの子供の事を危惧しており不器用なりに手をうったのだが中々の結果になったとご満悦である。
「じゃあおふざけはここまでにして。
あなた達に首都ベクターの事を教えるわね、今あの都市は鎖国状態にあるわ。門番に認められた者以外は通れないわ。
そしてその認められる条件、それは【中位階級以上の人物である事】それだけよ」
「中位階級?」
カレンは顎に指を当て首をかしげる、非常にあざとい。
「階級はレベルと同じといったでしょう、初期階級からはじまり聖杯の力を複数取り込むことで上がっていくのよ。ひとつの聖杯からは一度しか力を受け取れないけどね♥」
カレンに対抗してかカウンターにひじをのせ手を顎の前で組んでかわいらしさをアピールしようとする。
かわいらしいどころか某新世紀の最低な父親にしか見えないが
「階級による差がある以上、強行突破は無理でしょうね」
「勿論♥階級が高いと索敵技能が上がったりする子もいるから潜入も無理ねぇ」
「では正面から行くしかないようですな!」
シャドウ丸とグノバが結論を下す、都市に入る条件である中位階級になる為他の聖杯の元へ向かうと
「ならこの村に滞在する間はここに住んでいいわよん♥騒がしいのは嫌いじゃないの」
話がまとまった所でそれを後方から聞いていたトキアメはふと視線を感じ横へ振り向く。そこにはナイフを持って迫るクソガキがいた。
階級の差があった時はどうしようもなかった攻撃だが、同じ階級になった今は圧倒的レベル差がある少年の攻撃をいなすのは容易だった。
ナイフを取り上げ痛みを与えない程度に腕を後ろに回し拘束する。これで抵抗するようだったら、と次の手を考えていたがあっさりと力を抜いてきたのでこちらも拘束を解く。
すると深く被った帽子により見えなかった顔を上げ――
「さすがにやるな!でも油断するなよな、先輩のオイラからの助言だぜ!」
眩しいほどの笑顔を向け、その少年は建物の二階へと姿を消していくのだった。
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アリアンロッド2eキャンペーン
第一話「ランク・ドミネーション」・完




