迷宮の混乱
「クリスタル・ラビリンス」は制御不能に陥ってしまった。幻影に囚われた学園の生徒たちは、冷静さを失い、壁に激突して道を塞いでしまう。ドラケアのグループは、自分たちの成功だけを追求するか、それとも他者を助け、真のリーダーとしての実力を証明するか、決断を迫られる。
隣の廊下にいた人間の生徒たちはパニックに陥り、ガラスに反響する叫び声が混乱をさらに増幅させた。
「出られない!全部罠だ!ここに永遠に閉じ込められてしまう!」一人の生徒が壁を必死に叩きながら叫んだ。
ドラケアが彼の隣に着地し、威厳のある存在感を放った。
「落ち着いて!叩き続けていたら、幻影が増えるだけよ。深呼吸して、私の声を聞いて!」
混乱する他の生徒たちを見て、ゼイリンは周囲の騒ぎを気にせず、優雅に姿勢を整えた。
「みんな、よく聞いて。この訓練で一番の敵は絶望よ。秩序正しく行動すれば、迷宮は必ず開くわ。」
彼女の隣にいるアザリナは、天井に向かってエネルギーの閃光を放ち、恐怖に怯える生徒たちの行く手を照らした。
「そうだ!光を追って!密集しないで、ブロンテスの後ろに一列になって!彼がみんなのために道を切り開いてくれる!」
ブロンテスは得意げに微笑み、緊張した生徒たちの押し合いをかわした。
「さあ、みんな!僕の後ろについて!僕についてくれば、誰も置いていかれることはないよ。」
シオリとカオリは人間の生徒たちの間を歩き回り、方向感覚を失った生徒たちの不安を鎮めるために鎮静魔法を使った。
「大丈夫よ」とシオリは優しく囁いた。「私たちの光の跡についていけばいいの。」
ニヴラとアカネは最後尾につき、迷宮の幻影の流れに流されないように人間の生徒たちを見守った。
上からラルティが大きな声で叫んだ。
「気をつけろ、出口が変わるぞ!人間たちは息を合わせて走らなければならない!ルナラ、先頭に立て!」
感覚を研ぎ澄ませたルナラは、一定のペースで走り始めた。その力強い歩調に、人間の生徒たちは皆、パニックを忘れ、本能的に彼女に続いていった。
エレナラ・ヴェイラは満足げに見守っていた。
「彼らは単に技術試験に合格しただけではない。他者を支える柱になりつつある。それこそが、生徒と真のリーダーを分けるものなのだ。」




