クリスタルの迷宮
中央の中庭は、魔法のように絶えず変化するガラスの壁でできた迷宮へと変貌する。エレナラ・ヴェイラは一行を分断し、透明な壁を通してしか意思疎通ができない状況を作り出す。緊張が高まる中、一行は自分たちの絆がどんな錯覚よりも強いことを証明しなければならない。
地面が震え、水晶の壁が出現し、仲間たちを狭く入り組んだ通路へと引き裂いた。
「離れすぎないで!」ラルティが空から叫び、仲間たちを導こうとした。「この迷宮は、君たちの感覚を混乱させるように作られているんだ!」
シオリとカオリと共に閉じ込められたブロンテスは、渾身の力で水晶の壁を叩いたが、壁は砕けるどころか、ただ美しい音色を奏でるだけだった。
「無駄だ、水晶が俺の攻撃を吸収する!」サイクロプスは苛立ちながら咆哮した。
カオリは冷静さを保ち、壁に手を置いた。「壊そうとしないで、ブロンテス。振動を感じて。シオリ、私のエネルギーとシンクロできる?」
シオリは頷き、集中した。「反響を通して、みんなの気配を感じるわ。ゼイリン!アザリナ!聞こえる?」
水晶の向こう側から、ゼイリンが混乱の中でも落ち着いた声で答えた。 「着いたわ!」アザリーナが壁の周波数を操作しようとしているけど、シオリ、あなたの助けが必要なの。
アザリーナは笑いながらも、廊下を駆け下りながら少し息切れしていた。
この迷路は頭が痛くなるけど、楽しいわ!ゼイリン、周波数を調整すれば、ニヴラとアカネのところへ直行できるはずよ!
幻影に悩まされていたニヴラとアカネは声を揃えて答えた。
「今すぐ!ここは視界ゼロよ!」
上からその様子を見ていたエレナラ・ヴェイラは、ドラケアとルナラがガラスの壁の上を走り、脱出路を作っているのを見た。
「ルナラについて行って!」ドラケアが上から叫んだ。「彼女は目を使わない、本能を使うのよ!道はここよ!」
「そうだ!」 ――校長先生は、離れ離れになっていたにもかかわらず、グループが一体となって動き始めたのを見て、そう叫んだ。




