22/36
静けさの帰還
戦いの余韻が消え、学生たちは安堵を取り戻す。ドラケアとルナラの間に新たな理解が芽生え、場は温かな結びつきに包まれる
煙が薄れ、庭は少しずつ落ち着きを取り戻した。シオリは火傷を負いながらも微笑み、ドラケアは静かに寄り添っていた。
ゼイリンとアザリナは立ち上がり、互いに視線を交わした。
ゼイリン「怠け者でも…今日は助かった。」
アザリナ「怠け者にも時々は役目があるのよ。」
学生たちは緊張から解放され、笑いが漏れた。
カオリ「抱擁で竜を止めるなんて…」
リウィン「まるで伝説だ。」
ラルティ「忘れるな。ドラケアの怒りは本物だった。だがシオリが鎮めた。」
校長エレナラ「今日学んだのは本や技術にはない。力は破壊するが、共感は救う。」
ルナラは芝生に横たわり、シオリとドラケアを見つめた。耳は弱々しく動き、瞳には確信が宿っていた。
ドラケアはシオリを抱えたままルナラに近づき、微笑んだ。
ドラケア「力の使い方を教えてやるよ、愚かな狼。」
ルナラは驚きながらも手を差し伸べた。震えていたが、意味深い仕草だった。ドラケアはその手を握り、絆を結んだ。
学生たちは静かに見守った。それは戦いの終わりではなく、新たな絆の始まりだった。




