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シオリの叫び
倒れたルナラが再び立ち上がろうとする中、シオリが叫び声を上げる。その声は戦いの流れを変える。
蒸気が庭を覆い、ルナラは地面に倒れていた。爪は土に食い込み、息は荒かった。
学生たちは前のめりになり、恐れと敬意を抱いた。
リウィン「ルナラ、もうやめて!」
アザリナ「証明する必要なんてない!」
ラルティ「体が限界だ、退け!」
だがルナラは立ち上がり、耳を立て、胸から深い咆哮を放った。
「まだ…終わらない。負けても戦う。」
その意志に皆が黙した。
突然、澄んだ声が響いた。
シオリ「ルナラ、やめて!」
その叫びは咆哮より強く、全員が驚いた。
ルナラは動きを止め、シオリの瞳を見た。そこには恐れと同時に慈しみがあった。
カオリ「シオリ…こんな声初めて聞いた。」
エレナラ「その叫びは攻撃ではない。心への呼びかけだ。止まることは戦うより勇気がいる。」
ルナラは涙をこらえ、震えながら呟いた。
「やめたくない…でも…君が望むなら、シオリ…」
戦いは続いていたが、空気は変わっていた。




