大阪ダンジョン攻略 1
国会議事堂の衆参両本会議室の中央にホログラムが浮かび上がり国会議員全員がその画面を見つめた。
応答は別室の総理官邸の一室で行われている。
国連緊急会議のテレビ電話の様子が流れているのだ。
本来ならばリアル放送などという事はしないが今回については日本のみならず各国が『政界の人間は全員知っておくべき』ということで特別に許可されたのだ。
それだけのことが……世界で起きていた。
会議の少し前に世界各地で幾つかの門が発現し開いている扉から異生物が姿を見せて軍が出動するという事態が起きていた。
一体か二体ほどだったがかなりの総力を挙げて対抗しなければ戴せないという状況に各国の首脳や上層部たちが直ちに状況収集に動き出したのである。
国連緊急会議で各国が同じ状況になっていることが分かり、共通の敵として情報共有し対峙していくことを採択して終了した。
アメリカで最初に国家を上げてダンジョンハンターという職業を作り一般人がダンジョンに入って散策することを許可した。
元々が銃社会である。銃は無論だが、更には火力のある武器などの携帯についても登録申請すれば許可する形となった。
最も、ランチャーやロケット弾など高火力広範囲の武器に関しては扉周辺の特別区とダンジョンのみであるが個人が所有することが許されたのだ。
アジア、ヨーロッパなども直ぐに同じような方針で扉と扉から出てくる異形生物に対応する形となった。
扉の向こうのダンジョンへ行くことは個人の自由であった。ただ、ダンジョンの中の情報や新しい発見については各国のギルドセンター……つまり国への報告が義務付けられた。
その代わり新しい情報には報酬が渡され、また、ダンジョンで得たモノは本人のモノとして持ち帰ることが出来た。
一攫千金のドリームがあった。
但し、代わりに命の保証はしないという大原則が付けられた。多大な報酬の代わりに死んでも国は責任を取らないし、最悪、そのまま放置されることもあるという事だ。
しかし、それでも一発逆転をかける人々は多かった。
それだけでなく暫くするとそこで得られるモノが特殊な金属や身につければ通常では出せない力を出せる宝石と分かり、高値で遣り取りされるようになり企業も乗り出すようになった。




