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聖女召喚に巻き込まれなかったモブ夫はダンジョン無双で迎えに行きます!  作者: 如月いさみ


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大阪ダンジョン攻略 10

 玖路は真司と視線を交わしながら共にコロッセオの降り口から駆け下りると

「銃も銃火器も効いている様子がない! 撤退した方が良い!」

 と大声で呼びかけ、銃を2回連発した。


 それに戦っていた8人は飛ばされた2人を担ぐと入れ替わるように巨人を引き付けるために降りてきた玖路と真司に

「すまない!」

 と言い出口に向かって駆け上がった。


 玖路は真司を見ると

「俺が反対に誘導するから、お前も上がれ!」

 と叫んだ。


 真司は顔を歪めると

「出来るか!」

 と叫んだ。

「一か八か一緒に駆け上がるぞ!」


 玖路はそれに

「そうしたいが、もし扉まで追いかけて来たらどうする」

 と告げた。


 つまり、銃も銃火器も効かない巨人が扉を抜けて他のモンスターのように大阪へ飛び出て来たらパニックどころか打つ手がなくて壊滅だと言外に告げた。


 真司は少し考えて

「もし、この遺跡から出て来たら扉と反対側に誘導して木々に紛れて撤退だ」

 と告げた。


 この遺跡の外は木々が生い茂る森林だ。身を隠すことが出来る。


「最も、小説みたいにサーチとかあったら俺ら終わりだけどな」

 アッハッハッと笑った。


 玖路は目を細めて

「現実逃避の笑いに見える」

 と冷静に言いつつも

「よし、取りあえずこの遺跡から出ない幸運を信じるか」

 と階段を駆け上がった。


 真司もその後ろについて走った。

「マッハで走れよ! でなきゃ、俺が最初にやられる」

 

 玖路はそれに

「次は俺だな」

 と言いながら汗が噴き出すくらい懸命に階段を駆け上がった。

 が、巨人はドーンとジャンプをすると二人の前に立ちはだかった。


 玖路は足を止めると慌てて踵を返しかけた。

 だが、巨人は腕を振り上げると勢いよく振り下ろした。


 逃げかけていた人たちも足を止めて慌てて銃や銃火器で背後から打ち込んだが巨人の手が止まることはなかった。


 まさに万事休すである。


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