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【完結済】お肌ボロボロのピクルス国令嬢は、お肌ツルツルのタクアン国市民に恋をする  作者: 眠れぬ夜の小鳥


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11/13

1ポテトフライ.(番外編)両親への結婚報告

私は船に乗って、馬車に乗り換え、ピクルス国のローズベルト家へ帰還した。


「旦那様・奥様、サラサが帰還致しました」

「マリエッタはどうした?」

「折入って話がありますが、お嬢様は異国のタクアン国にて、ご結婚されました」

「あのマリエッタちゃんが結婚!?」

「ありのままのお嬢様を受け入れてくださる殿方に出会えたのです。この国では叶わなかったでしょう」

「マリエッタは生涯を異国で過ごすのか?直接の挨拶もなしに?」

「2人のペースに任せるつもりです」

「それは許されん。こちらから乗り込んでやるか」

「サラサも案内役として来なさい。マリエッタちゃんの相手を見なくては、気がすまないわ」

「もちろんでございます。誠心誠意、務めさせていただきます」


こうして、当主夫妻を連れて、家を出た。


「サラサ、その荷物はなんだ。ずいぶん少ないじゃないか」

「お嬢様と出国した際、船の火事で命からがら逃げ出し、荷物は海に沈みました」

「お金もなしに、どうやって生活してたの?」

「近くを通りかかった漁船に助けられ、漁師の家で寝泊まりしておりました。私は、あちこちで仕事をしてある程度稼ぎましたが、帰国費用が少々足りず借りたのです」

「マリエッタは、その漁師に見初められて結婚したのか?」

「そうです。ご当主様達とは違い、恋愛結婚ですが」

「ロマンチックじゃない♡ワタクシもそんな経験がしたかったわ」

「政略結婚に不満があるのか。誰の金で贅を尽くしてると思ってるんだ!」

「ごめんなさい…」

「落ち着いてください。馬車引きがいるのですから」

「そうだな…」


ついに船乗場まで来た。馬車での食事は、2人ともひたすらハンバーガーを食べていた。


「飽きずにハンバーガーを食べられましたね。お嬢様は旅の間、1つ半しか食べてませんよ」

「国民食を食べないピクルス人がいるのか?マリエッタは弱くなったもんだ」

「ワタクシ達は、いくらでも食べられますのよ」


船に乗ってからも魚料理には目もくれず、特製ハンバーガーのみを食べていた。ここまで来ると、もはや狂気である。


「船が火事になったと聞いたが、原因はなんだ?」

「天候悪化による落雷です。渡航最終日だった為、タクアン国の船が通りかかったのでしょう」

「無事に渡れる事を祈るしかないわね」

「お嬢様を悲しませない為にも、生きて辿り着きましょう」


最終日まで天候が穏やかだったので、無事にタクアン国の港まで辿り着いた。


「漁師の家はどこだ?似たような作りで分からん」

「案内致しますので、ご安心を」


ようやくヒジカタさんの家へ戻って来れた。当主夫妻同行のはずではなかったが。


戸を叩き、来訪を知らせる。


「どちら様ですか?」

「サラサです。お嬢様のご両親も一緒ですが」

「入ってくれ。マリエッタを呼んで来る」


こうして長旅を終えた私はほっと息をついた。


「どうしてパパとママがいるの?」

「お前達が挨拶に来ないから来てやった。感謝しろ」

「それは失礼しました。サラサさんが無事に戻って来たら、折を見て伺うつもりでした」

「あなた、名前は何と言うのかしら?」

「俺は土方悟と言います。俺の両親は最近、流行病で亡くなりました」

「そうなのね。ワタクシはエリザ・ローズベルトですわ。主人の方はジョージよ」

「この場を借りさせていただきますが、娘さんを俺にください。お願いします!」

「すでに結婚していると聞いたが」

「順番が遅くなり、申し訳ありません」

「マリエッタを幸せにしてくれるならいいじゃない。そうでしょ?」

「必ずや彼女を幸せにします!!」

「あたしからもお願いしたいわ。彼以上の人はいないの!」

「仕方ない。履歴に傷が付いては今後不利になるから許そう。ただし、娘を傷つけたらただではおかんぞ」

「ありがとうございます!!」

「あたし、幸せになるね!」

「帰るか。ハンバーガーのない国には、いつまでもおれん」

「そうね。食べたくなってきたわ」

「では、私は2人を連れて帰路に着きます。お嬢様は私がいなくても大丈夫ですよね?」

「ええ、分からない事は皆が教えてくれるから大丈夫よ!」

「最後にこれを。お2人で食べてくださいね。借りたお金も別に入れておきました」


そう言い残して、私は夫妻を追いかけた。

以前、ヒジカタさんが食べたがっていた特製ハンバーガーを包んで渡すと2人は笑顔だった…。


完

読んでいただきありがとうございます!


小話⑪この異様な光景に耐えられるサラサのメンタルは鋼ですw

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