1型糖尿病の低血糖時の発作
その後前章の1型糖尿病を発症し、インスリン治療が始まりました。入院中に基本のインスリン量を決めて日常生活に戻ったのですが、出勤初日、いつも通りにインスリンを打ったら、ひどい低血糖症状に襲われてしまいました。それはそうです。入院中、階段の上り下りなどの簡単な運動はしていたものの、そのほとんどが座っているか、横になっているかの生活から、職場ではほとんど一日中立ち仕事なのですから。消費カロリーが基本的に全然違います。
仕事をする日常に合うインスリン量を決めていくまでに、何度も低血糖症状は繰り返していました。それ自体は、ブドウ糖さえ摂れば私の場合だいたい30分で治まります。
しかしそのうちに、低血糖症状が出ると頻脈の発作も出てしまうことに気付きました。そして、ある日また発作がなかなか治まらない事態になってしまったのです。
1型糖尿病を診てもらっている病院の循環器科で診てもらうと、以前と同じように「発作性上室性頻脈」との診断。ただ、前回と違うのは、1型糖尿病を抱えているということ。そこでその医師から、治療の提案を受けるのです。
「低血糖のたびにその処置だけでも大変なのに、頻脈の発作にも対応しなくてはいけないのは大変でしょう。1型糖尿病は治すことはできませんが、この頻脈発作はカテーテルアブレーションで治せます。受けて治療しませんか。」
カテーテルアブレーションとは、アブレーション治療用のカテーテルで不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生箇所を焼き切る治療法です。少しでも抱える病が減るのなら、と私はこの手術を受けることを決めるのです。




