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病とともに生きる  作者: Takatan
くも膜下出血編
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後悔

 退職を決めた時には、それしかもう道はないと考えていた私。

 しかし、その直後から激しい後悔に襲われていました。後悔の念に耐えきれず、車の中で子どものように声を上げて号泣した時もありました。そして、口からこぼれてきたのは「辞めたくなかった」という言葉。

 もしかしたらまだやれたんじゃないか、続けられる道が探せばあったんじゃないか、後ろばかりを振り返り、ただただそこに立ちすくむしかない、そんな感じにさいなまれました。

 くも膜下出血から奇跡的に生き延びたけれど、どうやってこれから生きていけばいいのかもわからない、人生はもう終わってしまったような、そんな絶望感もありました。

 そんな時、知り合いの臨床心理士の方と話す機会があり、今の自分の状況を聞いてもらいました。

 その時言われた言葉です。

「あなたは今、あまりにも大きなものを手放してしまって、もう人生行き止まりっていう感じなのですね。でも、人生には行き止まりはないんですよ。ここが行き止まりって決めて、行き止まっている人はいますけどね。それに、大きなものを手放したその手で、新しい何かをつかんでいこうとしているのかもしれませんよ。」

 この言葉の意味を実感するのは、かなり後のことになります。

 その時の私はただ、この方が私を励まそうとしているのだなというぼんやりとした感じだけを受け取り、人生の行き止まりと決めたその場所に、下を向いて膝を抱えてうずくまり続けました。

 

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