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病とともに生きる  作者: Takatan
くも膜下出血編
16/36

今を生きる

 感染再発への不安にとらわれていた私は、どんどん落ち込んでいきました。

 もしまた化膿したら、、、もしまた頭がブヨブヨしてきたら、、、ただただ不安で、膝を抱えて目をギュッとつむって、固まっているような、そしてそのままずぶずぶと深みに落ちていくような、そんな感じに囚われていました。

 そんな時お医者さまから言われたことがあります。

「それはもったいないと僕は思うよ。」

その時の私は、思いもかけない言葉に一瞬我が耳を疑いました。そして、先生はこう続けたのです。

「感染の再発ね、それは起こらないかもしれないし起こるかもしれないよね。でももし起こってしまった場合でも、それまでの時間を、どんな気持ちで過ごしていくかは、あなたが決められることなんだよ。それまでの時間を今みたいに不安で苦しく辛い気持ちで過ごしてもその日はやってくるし、まぁなった時はなった時だって思って日々を楽しく過ごしていても、その日はやって来るんだよ。だとしたら、それまでの時間を今の気持ちで過ごすのはもったいないなって、僕は思うんだよ。」

 私は、最初は先生の言葉がよくわかりませんでした。それどころか、他人事やと思って!と反発すら感じていました。

 しかし、その言葉の意味が日に日に染み込んできて腑に落ちた時、私は先生の言う通り、その日まで楽しく過ごすことに決めたのです。なった時にはまた切ってもらって治してもらえばいいやって思えるようにもなりました。場所が場所だけに怖くてしょうがなかったけど、傷跡が化膿したら切って治すっていうことなんだ!とも思うようになりました。

 過去にとらわれず未来に振り回されずに「今を生きる」ことを、こうして私は、くも膜下出血との日々で知ることができたのです。

 

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