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魔法魔術と暗鬼十  作者: 珠扇 キリン
第一章
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第一譚 魔法魔術と幽霊少女

全能都市に引っ越して来た

遥架は、ユムという霊にとりつかれてしまう。

俺の名前は黒部くろべ 遥架はるか、明後日から高校一年生だ

小さい頃から、魔法や魔術に憧れていた

超能力の開発だってできるのにも

かかわらわず俺は魔法魔術の方を選んだ

魔法魔術の高校に行くために全能都市にある

マンションに引っ越したのだが…


遥架「ぎゃあああ!でたぁ!」


遥架(あの嘘つき大家、訳ありじゃねぇかよ!)


少女の霊「どうしたんですか?

怖くないですよ!」


遥架「怖いよ!余裕で怖いんだけど!」


少女の霊「何がですか?」


遥架「ちょっと待って!こっち来んな!」


遥架(ていうか、この幽霊すげぇイメージ通り

なんすけど白い着物?みたいなの着て

頭になんか白い布を着けてる、ベタ過ぎだろ!)


少女の霊「捕まえた!」


遥架「あれ…?」


遥架(この幽霊…俺に触れてる!

つまり…こいつはただのコスプレ少女!

肌はちょっと白過ぎな気もするが…

ていうか…この子、可愛い!)


遥架「なんだよ…びびらせやがって…

あ…れ…?すり…抜け…て…

ぎゃああああああ!」


少女の霊「どうしたんですか?

いきなり大声出して

まるでおばけでも見たみたいな声出して…」


遥架「お前がおばけなの!」


少女の霊「私がおばけ…冗談きついですよ…

それって、私が死んでるって事じゃ…

い…いやぁ!」


少女の霊(そうだ、あの時…私は…

突き落とされて…死んだんだった…)


遥架「おい…どうしたんだ?」


少女の霊「ふく…しゅう…復讐しなきゃ…」


遥架「えっ…おまっ!何するつもり?!」


少女の霊「見つけて…復讐を!」


遥架「そうか、じゃあ頑張ってね!」


ユム(少女の霊)「私の名前はユムといいます!

とりあえず…道案内よろしくです!」


遥架「俺も引っ越して来たばっかりなんですけど…」


ユム「じゃあ、散歩行きましょう!」


遥架「やだよ!絶対にやだよ!」


ユム「じゃあ…したくしてくるので!」


遥架(そうだ!今のうちに…)


ユム「できました!」


遥架「って…オシャレしてる!」


遥架ツインテールにしてワンピースに…


ユム「オシャレぐらいしますよ」


遥架「寒いだろ!」


ユム「おばけ暑さ寒さ感じないんで」


遥架「だ…だよな」


ユム「そうだ!名前、聞いてない!」


遥架「遥架だ…」


遥架(フルネームは言っちゃダメな気がする)


ユム「それじゃ…遥架、行きましょう!」


遥架「いや…俺は行くとは行ってな…

ちょっと!引っ張るな!」


遥架(なんで俺は幽霊と散歩してるんだ?

他の人からは…ユムは見えないみたいだな…

なんで俺だけ見えるんだ?霊感無いんだけど…)


遥架「こんなとこあったんだな!

他の所は全部、工事が終わってるのに

ここだけ田舎じゃねぇか!

って、あれ?ユムどこ行った?」


遥架(この家、ずいぶん古そうだけど

誰か住んでるのか?)


綺麗な女性「あらあら…

御客さんが来るなんて久しぶりね

ゆっくりしていってくださいね」


遥架「あっ、はい!おじゃまします!」


遥架(綺麗な人だな…

こんな所に一人で住んでるなんて

怖くないのかな?)


遥架「綺麗ですね!」


綺麗な女性「あらあら、お世辞が上手いのね」


遥架「いや、本当にお綺麗で…

うあぁ!何をするんですか…どいてくださ…」


綺麗な女性「貴方みたいな

綺麗な肌をした人を見ると…

つい、欲しくなっちゃうの」


遥架「そっ…それって…」


向こうに何かが見えた。


遥架「ひっ!人の皮!貴女は一体…」


綺麗な女性?「今はそんな事

どうでもいいでしょ…私だけを見て…

そして、おとなしくその肌を私にちょうだい!」


遥架「やだぁ!辞めろ!離せ!」


綺麗な女性?「さぁ!始めましょうね…」


ユム「遥架を離せ!」


綺麗な女性?「ぎゃあ!」


ユム「大丈夫!遥架!」


遥架「うん、ありがとう…大丈夫だよ…

というかユム、どこに行ってたんだよ?」


ユム「迷子…」


遥架「幽霊って迷子になるんだ!」


ユム「ワープが使える事がわかったから

遥架のとこまでワープしてきた

そしたら、遥架は綺麗な女性に押し倒されて…」


遥架「そうだ!さっきの女性は!?」


綺麗な女性?「許さない…許さない…

私の肌が…ボロボロジャナイノ!

クイコロシテヤル!オマエラコロス!」


遥架(お前らって…ユムの事が見えてる!)


女の頭部から鋭くて長い角が二本でてきて

皮を破って骸骨の様に痩せ細った

化物が出てきた。


ユム「土にかえれ!」


謎の化物「があぁぁぁぁぁぁ!」


化物は燃え尽きた


遥架「お前、強いな!」


ユム「でしょ!」


その時、俺はユムの髪の一部分が

桃色になっているのに気づいた。

人の皮を被る化物との遭遇...

一体、この都市で何がおきているのか。

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