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「うらぁぁあ!!」

 かけ声と共に俺達はぶつかり合った。

 サイクロプスが腕を振る。

 それだけの動作で三人が吹き飛び気絶する。

 エグいな。

「うおっと!」

 一人の炎を纏ったパンチをかわして、フリーズ!

 フリーズ石から氷を飛ばし、ソイツの顔面に当てる。

 ソイツは面白いように綺麗な弧を描いて頭から床に激突した。

 一人の蹴りを避けて、顔面を蹴る。

 やっぱり、喧嘩ッて嫌いだ。

「影結び (シャドウロック)!」

 声と同時。

 サイクロプスが影の檻で捕まる。

「な……」

 サイクロプスは檻を開けようと蹴るが檻は頑丈なようで開く気配がない。

「ハハッ! あとは、アイツだけだ!」

 全員、ニタニタと品のない笑顔を浮かべてフリーズの石と似た石に魔力を注入する。

「は?」

 炎。水。鎌鼬 (かまいたち) 。雷。なんか良く分からないちょっと透明な白い球体などが四方八方から俺を狙ってくる。

 ヤバッ!

「フリーズゥッ!」

 石に魔力を本気で入れる。

 パンッ! 石がガラスのように割れる。

「ナニィィィイ!?」

 フィナ&女達の声。

「糞ッ!」

 サイクロプスの声。

 ヤバい……死んだかこれ?

 ……いや、待て。

 やって見る価値はある!

「おおおおおおッ!」

 拳に石に魔力を注入する時のように魔力を集める。

 俺の拳の射程圏内に入って来た全員の魔法を――。

 裏拳気味の俺の拳で全て魔法を――。

 吹き飛ばす。

 炎。水。鎌鼬。雷。なんか良く分からないちょっと透明な白い球体全てが霧のように霧散する。

「は?」

 全員の惚けたような声。

 どうやら俺は人間ビックリ箱的存在らしい。

「はああああああああッ!!?」

 さぁ~て。

 俺は思い出す。

 フリーズの石が魔力を氷に変えた時の事を。

 数百回はしたんだ(出来てから面白くなってやりすぎた)。

 コオオ。

 拳に魔力を集める。

「もう一発だ! もう一発お見舞いしてやれ!」

 ラングドンの慌てふためいた叫び声が響く。

 フィナが何故か冷や汗を流している。

 氷に変えるイメージ。

 魔法がさっきと同じように飛んでくる。

「吹き飛べ!」

 ゴアッ! 拳を振るうと同時。

 数メートル級の氷が発生する。

「あああああああああッッ!!」

 ズン!

 全ての魔法を潰して、部屋を潰して、奴隷商人達を潰して、更に奥な部屋を潰して、海を渡って行った。

「ここって……」

 船だったのか。

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