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退屈は僕を殺したい  作者: おどろん
第六章 七騎士編

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黒い女

前話のほぼ最初のところで

学校をすぐに出て~という表現で書いたつもりでしたが、

『早退して』

というアホみたいな表現をしてしまったことに気付いたので訂正しておきます。

もう帰りのHRまで終わっていたので早退もクソもありません。

《アカネ視点》


龍堂神社で最初に手紙の存在を認知してからもう5時間程が経過していた。

手紙に書かれていた『今夜』というのが何時なのかが分からなくてもどかしい。


…ワザワザ置き手紙しに来る余裕があるなら時間くらい書いとけよ!


冷静でいないといけない、と思いつつも苛立ちが沸いてくる。

時間は十分すぎるほどあったから神社の狩人(みんな)で結界はこれ以上なく固めているが、おそらく闇女の手の者ということであればそれを無視してくる可能性もあるだろう。


いつ、何処からやってくるのかが分からない。

普通の鬼憑き相手ならこんな心配はいらないのだが、あの【闇女】が関わっているならどんな想定外なことをしてくるかも分からない。


前回の討伐作戦のことを思い出す。


負ける気など微塵もなかった。

味方のサポートすら不要と考えていた。


万が一にも逃がさないように足止めさえしてくれればいい。


そんな程度の認識だった。

それが3分後にはチームは壊滅。

アタシは戦う権利すら与えられなかった。

姿を拝むことすら許されず、味方を守ることすら敵わなかった。


周りを見る。


杏に、婆ちゃんに、神楽とユウト。


誰も死なせない。

今度こそ。


油断はしていない。

クロードもいる。

いざとなれば…ユウトの【神通力の無力化(ニュートラライズ)】だって。


そう。

負けはしない。

このメンバーなら…!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



アカネが何やら俺の方を見ていたが、これから始まる戦いの前に意気込んでいるようだ。


「ユウ君。私が絶対に、守りきってみせるからね。」


隣にいる姉さんが俺の手をとって強く握ってくる。


「そうよ、ユウト君。それにいざとなったらユウト君の【神通力の無力化(ニュートラライズ)】を使ってもいいの。危険を感じたら躊躇しないで。誤魔化すのも後でみんなで考えましょう。」


後ろにいる杏も励ますように言葉をかけてくる。


「はい、勿論です…と言いたいところですが。俺を守ろうとするあまり、2人が傷つくのは見たくないですよ。それは俺にとって敗けと一緒です。()()無事に、ですよ。」


「ユウ君…そうね、その通りだわ!」

「そうね、帰ってまた美味しいユウト君の料理を皆で食べたいわ。」


「はい、必ず!」


ちなみに、俺の中でクロードは【皆】の内には入らない。

ただの障害で、排除すべき敵だ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《神楽視点》


「はい、必ず!」


ユウ君は力強く返事を返してくれる。

私も、精一杯の笑みを向ける。


絶対に、守らなければならない。

たとえ、命に変えようとも。


もう絶対に、大切な人を失くしたくない。



      ✕✕✕の時みたいに…



感傷に浸ってしまっていると、空気が重くなったように感じた。

気のせい…ではない。

ナニかが来る。

確実に。


とてつもない重圧(プレッシャー)

何でこんな、急に…


今の今までなんとも感じなかったのに、まるで()()()()()()かのようにすら思う濃密な神通力。

まるで、アカネを思わせるほどの圧倒的力。

相対する前から萎縮してしまいそうになる。


「姉さん、大丈夫?…少し、震えているよ?」


…情けなくて自分が嫌いになりそうだ。

守るべき最愛の弟に心配をかけてしまうなんて。


「…大丈夫よユウ君。ただの武者震いだから。」


虚勢を張ることしかできない。

それでもユウ君は、情けない虚勢を見抜いた上で信じてくれる。


「そっか!なら大丈夫だね!皆も一緒だから、1人で気負ったらダメだよ!」


そう言って手を強く握ってくれる。

その優しさと力強さに、私の震えも少しずつ収まってきた。

きっと、ユウ君だって怖いはずだ。


姉の私がしっかりしないでどうするの!

✕✕✕だって、きっと…



「あら?思ったより数は少ないのね?まぁ、いても変わらないのだけど。」



私の顔はユウ君を見ていた。

しかし、()()だ。

私の体に対しての、正面。

一般客も普段使う、神社の本殿に向かうための階段。

正面にある階段を登った先に、()()はいた。


気付けなかった!

敵がその気なら…死んでいた!


アカネが即座に私たちの間に入る。


「おまえ…まさか【闇女】本人、なのか?」


アカネの言葉にハッとする。

強大な力を持っているのは、もはや見るまでもなく理解させられる。

そして、【闇女】についてのほんの僅かな情報。


神出鬼没でなんの気配もなく、突如としてそこに現れる。

黒い女。


条件は合っている。

『配下を送る』という文面と異なるのは気になるが…。


その存在は、たしかに()()

その艶のある漆黒の翼に髪。

どことなく(からす)を思わせる風貌だ。

なにやら体の周りに黒い()()()()()()()()()まで見える。

そして、圧倒的な重圧(プレッシャー)を放っておきながら目の前に現れたことにも気付けなかった。


この女が、


コイツが、✕✕✕をっ…!!


「残念だけれど、私はただの彼女の配下よ。勘違いさせてごめんなさいね。」


嘘か本当かを判断することはできない。

ただ、間違いないことも1つだけある。


「あなたは、【闇女】を知っているのね?」


この女が【闇女】の配下というのなら、見たことがないはずがない。

知らないはずが、ない。


「…あなたが、天地神楽ね。可愛い()ね。」


「質問に答えなさい!!」


浄化の炎を振るう。

この存在は間違いなく【悪】だ。

身動きとれなくなるまで焼く。

そして、洗いざらい吐かせるのだ。


()()()のことを!

よう実最新巻まで3時間!!

まぁ手に入れるまではまだ時間がかかるけどね…

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