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退屈は僕を殺したい  作者: おどろん
第四章 特訓篇

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32/81

幸せの在処

お疲れ様です。

なんか前回のあとがきに

『次から特訓パート』的なことを宣った気がしましたが忘れてください(笑)

三連休前なので気合い入ってます!

連休中にもう2本くらい投稿したいと考えて『は』います!

よろしくおねがいします!

部屋の掃除が終わったので、全員で龍堂菊(ババア)の元へ戻って報告した。

ババアは、


「分かった」


と一言だけ答え、やっていた書類仕事?に目を戻してそのまま顔を上げることはなかった。

その後は特に会話がなく、姉さんの目配せにより全員で退室していく。

俺は最後までババアのほうを注視していたが、こちら(というか俺)を一切見ることはしないが、やはり感情を読み取ることもできなければ、俺の力を防いでいるであろう空間だか領域だかを認識することもできなかった。

干渉できないということは認識すらもできないということなのだろうか?

俺が分からないだけで、姉さんたちには何か分かるのだろうか。

今後ババアを排除するに当たり、そこの情報の有無は致命的になり得る。

とりあえず能力の概要だけでも後でメグに報告を入れておこう。


4人で帰路に着く。

特に会話もなかったので俺から姉さんに振ってみた。


「とりあえず婆さんの許可も貰えたし、明日から本格的に訓練開始だね、姉さん。」


「ええ、そうね。まずは鬼憑きや狩人のことをもう少し詳しく説明してからになると思うけど、ユウ君はとっても頭が良いからすぐに訓練に入れると思うわ。」


「私もそう思うわ。何なら修行のほうもすぐに能力を使いこなしてしまったりして。」


姉さんも杏子も俺が苦戦することをあまり想定していないようだ。


「ま、それもこれも。頑固な婆ちゃんに執り成したアタシのおかげだな。」


「そう言えば今更だけど、姉さんの能力ってどういうのなの?」


「……無視はひどくね?」


実際アカネには助け舟を出してもらったが、礼をしてもコイツを調子に乗らせるだけだから放置でいい。


「私は…少し変わっているから明日教えるわ。簡単に言ってしまえば炎を扱うのだけど、少し特殊なの。」


「へぇ…炎か。なんかカッコよさそうだね!なんか漫画とかでよくある必殺技みたいなイメージなのかな?武器に炎を纏わせて戦う、みたいな。」


「そういうこともできるけど…そんなに良いものではないというか、私はあまりこの力が好きではないの。」


「あっ、そうなんだ。」


「神楽、まだそんな事を言っているの?あなたの力は誇るべきものだわ。その能力も、神楽にこそ相応しいものだと思うわよ。」


「そういう杏子さんもすごい能力ですよね。見えない攻撃なんて敵無しじゃないですか。」


「…ユウト君には不意打ちで、しかも背後からのを躱されたけどね。」


フッと自虐的に笑いながら言う杏子。


しまった、そういやそうだったな。


「私なんて精々、少し便利な能力…と言ったところよ。たしかに不意打ちに長けてはいるけれど、威力もそこまでだし。攻撃力よりも『魂に干渉できる力』として色々やっているわ。サポートタイプってやつね。神楽と比べれば雲泥の差よ。」


「色んな能力があるんですね。」


「ええ。と言ってもユウト君含め、ここにいる3人は異例も異例よ。アカネはもちろん、神楽。そしてユウト君…あなたもね。」


「そうですか。まぁせっかく優秀な能力を引けたみたいだし、俺も精一杯頑張りますよ。」


「ええ、アカネにユウト君。それに神楽がサポートすれば闇女なんて目じゃないわ。楽勝よ楽勝。」


おそらくは今後の不安を払拭するための、俺の不安を取り除くための軽口なのだろう。

ぶっちゃけ俺が心配しているのは鬼憑きのほうではなく、むしろ狩人側の件なのだが杏子がそれを知ることはおそらく一生ないだろう。


「アタシのことは聞かないのか?ユウト。」


「もうお前の情報は腹いっぱいだ。最強なんだから精々俺たちをしっかり守れよ。」


「なんて生意気なヤツだ。神楽、一体全体どういう教育をしているんだ?姉として言うことがあるんじゃないのか?」


「ユウ君がそんな態度なのはアカネの普段の行いのせいでしょう。力ずくで言うことを聞かせようとしたり、無理やり胸を揉ませようとしたり、キスしようとしたり…そんなセクハラまがいのことをしてれば当然よ。アナタが反省しなさい。」


「いやいやいやそんなそんなそんなわっはっはっは。」


「笑ってごまかすな。」


「ふふっ、3人での生活は楽しそうね。私ももっと早くユウト君と交流を持ちたかったわ。」


「アカネはやかましいだけなので、寂しかったら引き取ってもらって大丈夫ですよ。」


「それは遠慮しまーす。」


女性陣の笑い声が静かな住宅街に軽く響く。

姉さんが楽しそうで何よりだ。


俺も、姉さんが楽しそうで嬉しい。


姉さんと、ユキと、

3人でのどかに、静かに過ごしていく。


ほぼ実現があり得ない、遥か高い目標の先を想像する。


それは俺にとっての幸せで、

それは俺の人生の充足で、

それは俺の生きる意味なのだと。


ハッキリとそう断言できる。


なのに何故か、


何かが物足りない。


きっと…姉さんだけで構成されていた俺の【世界】が、ユキという波紋で広がってしまったのだろうな。



しかし…


ナニかを、忘れているような?


5/7テコ入れしました

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