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転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
大学4年

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世代交代のタイミング

『残念ながら、女性の術師の知り合いで近いうちに新しく弟子を取る気がある人は居なかったわ〜。

 金子さんところは教えるのはオッケーだけど、やっぱり高校は通っておく方が良いだろうって。

 だから諏訪にエリさんだけ来て金子さんのところに住み込みで弟子入りして地元の高校に通いながら修行するか、もう少し相談相手が必要だと思うなら何だったらウチに下宿して高校に通いながら、金子さんのところで放課後と週末に鍛錬するのでも良いかもね〜。

 親元を離れるのが嫌だったら、こっちに家族ごと引っ越してくるなら適当な戸建てが空いてないか不動産屋に聞いたらそれなりに空きはあるんじゃないかしら?

 仕事に関してはどんな技術があるか次第だけど』

 タブレットのチャットアプリから、音声通信している碧ママの声が聞こえてきた。


 金子さんって言うのがもしかして翔君の師匠だった人かな?

 住み込みオーケーだけど高校通えかぁ。

 3年じゃあ修行が終わらなそう。

 まあ、成績もほどほどで良いってことにして部活も入らなければそれなりに修行出来るだろうけど、やはり時間はかなりキツキツになりそう。

 それこそ親元に遊びに帰る時間も無くて、高校生には辛いかも。

 部活もなしで空いた時間はひたすら修行も微妙だよねぇ。

 とは言え、通信教育とかじゃあ学歴はなんとかなるけど、高校時代の友人関係とかは無いから可哀想かも?


 まあ、イジメとかがあったら高校なんて行かない方が良い場合もあるんだろうけどね。


「弟さんもいるみたいだし、親が引っ越すにしても彼女だけでは済まないからね。

 どんな仕事に就けるかにもよるだろうし」

 蓮君はもう大学生なんだから独り立ちしても良いだろうが、一世帯で暮らすか、二世帯になるかで負担はそれなりに違うだろう。


 まだ高校生が1人で師匠のところに住み込み弟子になるか、碧ママのところに下宿する方が安上がりかつ食事とかもちゃんと面倒みて貰えそう。


 蓮君が一人暮らしになったら食事は自分で作る必要があるだろうからねぇ。

 まあ、母子家庭って事で長男である蓮君も家事はそれなりにやってきている可能性が高いが。


「東京で教えられる人には心当たり無し?」

 碧が尋ねる。


『多分大丈夫そうな知り合いは何人かいるけど、中学でたての女の子を任せても絶対に大丈夫って安心して思えるほどよく知っている人は流石にそう居ないから。

 それこそウチのそばだったら時折会いに行って様子を確認できるけど、東京じゃあそういう訳にもいかないでしょ?』

 碧ママが指摘する。


 親元に暮らしての弟子入りでも、心配なんだぁ。

 そこまで弟子と師匠の関係ってやっぱ外から見えにくいんだね。

 というか。

 蓮君のお母さんにしてみれば、碧ママのところだろうが師匠の人のところだろうが、エリちゃんを下宿させるのは心配だろうなぁ。

 神社の宮司一家のところに下宿となったら、完全に赤の他人のところに泊まらせるよりは一般的な社会的地位もあるしで多少は安心だろうけど。


 でもまあ、考えてみたら高校で海外留学する子だっているんだから、なるようになるっちゃあなるかな。

 エリちゃんもかなりしっかりした子だったし。

 第一、15歳って言ったら昔なら成人して結婚・出産していた年齢と言えなくも無かったのだ。


 今の世の中(少なくとも日本なら)では15歳は完全に子供扱いだけど、蓮君は15歳で『家族の面倒をみる』と、退魔師になる決心をして働きだしたんだし、多分高木家が苦労した分エリちゃんも成熟してはいるだろうからね。

 蓮君程ではないにしても。


 色々とエリちゃんが弟子入りした場合の情報を伝えて、碧ママからの通話が終わった。

「随分と親身な感じだね〜。

 ちなみに、碧パパが教える訳にはいかないの?」

 碧パパも元素系術師な筈。


「流石に宮司としての仕事がそれなりに忙しいからねぇ。

 下宿に一人泊めて食事を出してあげる程度と、弟子として一から教えるんじゃあ負担は全然違うから」

 碧が苦笑しながら言った。


 そっか、碧パパは術師というよりは宮司として忙しいから、弟子を取ってその子を術師として育てる暇なんかないのか。

「そう言えば、碧パパのご両親ってもうお亡くなりになったの?」


 話を聞かないが。

 まだ年齢的には比較的若い筈じゃない?

 まあ、ウチの祖父母だって死んじゃっているけど。


「ああ、ウチの祖父母は北陸の方で宮司の方が亡くなっちゃった諏訪神社で、息子さんがまだ若くて跡を継げないところを中継ぎでカバーする為にそっちに移動しちゃったの。

 かなり繋がりは遠いけど一応分家だったし。ウチも私が一応術師として一人前になってきたから父親がフルタイムで術師として働かなくても大丈夫そうになったタイミングだったんで、事故で宮司の人が亡くなった時に祖父母が手を挙げたのよ」

 碧が言った。


 あ〜。

 今時は神社やお寺も後継者問題って中々深刻らしいからねぇ。

 碧が既に術師として働けるとなったら高校生になっていた頃だろうから、碧パパもそれなりに経験を積んでいただろう。そうなると却って諏訪の方は碧パパに任せて、北陸の方に祖父が行く方が親子間で軋轢が無くてよかったのかも?


 今じゃあ寿命が伸びたおかげで世代交代のタイミングって中々難しくなったものねぇ。

 70まで現役だ!なんて頑張っていたら、子世代は50になるまでいつまでも親の言うことを従わなきゃいけないとなる。それは子世代にとっては中々辛いだろうし、軋轢が生じまくるだろう。


 とは言え。

 お陰でエリちゃんを教えられる人がちょっと限られちゃうみたいだけどね。

 どうするんだろ?


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― 新着の感想 ―
なかなか順調そうですね やはりどの世界も人脈が大事ってことですね
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