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転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
大学4年

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リスク管理

 エリちゃんの問題(?)は取り敢えず家に帰って家族で話し合ってから本当に退魔師になるのかとかその資金計画、高校をどうするかなどを決める事になった。


 その間に碧は実家の方に話をしておいて、誰か元素系退魔師で若い女の子を弟子として受け入れられる、出来れば水に対する適性の高い退魔師がいるかをそれとなくそちらで確認してもらう事に。


 まあ、まだ中学2年生だから最低でも弟子入りは少なくともあと1年ちょっとは先の話なんだけどね。その間に頑張って蓮君が働ければ、弟子入りの費用は初年度分ぐらいは貯められるだろう。


「そう言えば、そろそろ碧の弟の翔君も大学生じゃないっけ?

 東京に出てくるの?」

 碧が大学1年の時に高校生だった筈だから、浪人していなかったら既にどこかの大学に通ってる?

 それとも退魔師として働いているのかな?


「翔は伊勢市にある、神道系の大学に通ってるわよ。

 アイツは将来諏訪神社の宮司になるからね」

 碧があっさり言った。


「伊勢?!

 ……なんかこう、言っちゃ悪いけど辺鄙そう?

 確かに伊勢神宮があって由緒正しいんだろうけど」

 若い大学生が人生のモラトリアムを楽しむのに、ちょっと物足りなく無い??

 しかも翔君は将来的には問答無用で諏訪に就職って事になるんだし。


 まあ、まだまだ碧パパは元気だから、考えてみたら翔君もあと10〜20年ぐらいは退魔師として働くか、別の神社で神職に就くのかな?


「私が東京に居るからね〜。

 一応若い世代が災害とかで全滅しないように、諏訪を離れる場合は出来るだけ同じ場所で働いたり就学したりしないのがウチの習わしなのよ。

 別に伊勢の大学に通わなくても宮司になる道は色々とあるんだけど、本人が高校まではバスケと退魔師の修行に只管集中していたから、大学は神道について真面目に勉強したいって言ってあそこを選んだんだって」


 うわぁ。

 流石、歴史が長い家だね。

 碧の場合は白龍さまがいるから大丈夫だけど、確かに子供二人がどちらも同じ都市にいたら、大地震とかがあってどっちも死んじゃうリスクはあるよね。

 白龍さまを祀る家の直系の血を絶やさない様に、そう言う点を注意しているのか。

 地震大国だけに、考えてみたら必要なリスク管理かも。


 まあ、二人が子供の頃に諏訪で直下型大地震があったらどうしようも無かったかもだけど。その時は、それこそ聖域の側だし白龍さまが藤山家の人間は守ってくれそう?


「ちなみに翔君はもう退魔師になってるの?」

 碧は大学1年で退魔師だったけど。


「うんにゃ。

 一応それなりに修行はしたから、なれなくはないらしいけど。私が藤山家のノルマをこなしているんだし無理に急ぐ必要もないって事で、大学卒業後に退魔師登録する予定。

 長い休みの期間とかに師匠のところで依頼を一緒に受けて、実務経験を積んでおくってさ」

 碧が首を横に振った。


 へぇぇ。

 まあ、大学の授業に邪魔になりそうな緊急依頼も時折あったし、無理に退魔師になる必要はないよね。

 だけど。

「考えてみたら、退魔師として収入がないと神社の維持費とか、厳しくないの?」

 碧パパが昔は神社の維持費とかを稼ぐために頑張ったとか聞いた気が?


「ちゃんと父親が宮司になる前に両親二人でガンガン依頼を熟して神社の経営基盤は建て直したから、翔は無理に退魔師として働かなくても大丈夫。

 ただまあ、子供が沢山生まれたりしたら教育費とか掛かるからね。

 そう考えると稼げる副業があるのは悪い事じゃないから、一級術師になる段階までは退魔師としてのランクも上げていくって」


 宮司さんの稼げる副業w

 ちょっと笑えちゃう。

 考えてみたら、神社で厄祓いしちゃうと退魔師しての依頼が減っちゃって収入的にはマイナスだよねぇ。

 でも、先祖代々で守ってきた神社なんだから、退魔協会から高い報酬で近所の誰かを祓う依頼が来るよりも、諏訪神社を頼って貰える方が嬉しいかも。


「あれ?

 師匠って事は、お父さんに教えてもらった訳じゃないんだ?」

 蓮君はお父さんに教わったみたいだけど。


「宮司としての神社の諸々は自分が教える事になるから、退魔師としての教えは他の人間から受ける方が、頼れる人間が多くなって良いだろうって事で父親が近所に住む友人の退魔師に頼んでた」


 なるほど〜。

 人脈を広げておく一つの手でもあるね。

 蓮君は父親から教わったからこそ、その父親が亡くなって一家の大黒柱になろうと頑張っているけど、エリちゃんを教えるのが上手くいかなかった際に頼れる相手が居なかったんだから。

 人脈は重要だよね。

 

「ちなみに、翔君って元素系魔術師だっけ?」

 白魔術師じゃないと聞いたと思うけど。


「そうよ〜。

 比較的水との相性が良いみたいね。

 そう考えると、翔が居なくなったんだから、あいつの師匠にエリちゃんを頼むのも一つの手かも?

 夫婦で退魔師をやっているところだから、奥さんも頼れるし」

 碧がちょっと首を傾げて思い付いたように言った。


 確かに?

 夫婦でやってるところだったら、変なセクハラを心配しなくて良いかもだよね。

 旧家じゃあ夫婦だろうがセクハラや愛人強制のリスクを拭いきれないけど、碧パパの友人だったら大丈夫だろうし。


 まあ、そこら辺はまず、エリちゃんの家族内での話し合いがどうなるか次第だね〜。

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― 新着の感想 ―
さすが伝統があるところは堅実ですね 金儲けに走っている処だと氏神様に見放されてたりしそう
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