浴場は子供とおじいさんのイメージ 46
リーナの矢がなくなったタイミングで、リーナとアムリテは訓練を中止して訓練場の前で話し合っていた。
「明日もハタアラシで練習するんでしょ?今日と同じくらいの時間に行くの?」
「明日は朝一で矢とお昼ご飯を買ってから行こうと思ってるから、もう少し早いかな?」
訓練の時間が思ってたよりも伸び、武器屋は閉店の時間を迎えてしまった。アムリテとの訓練で使った矢も、ずぶ濡れになってしまったので当分は使い物にならない。
「リーナ、あんたって、どこに泊ってるの?」
リーロットには三つほど宿があったが、リーナは一番高い女性専用の宿に泊まっていた。大浴場が使えるのも、そこにした理由の一つだ。
「あそこって確か、一部屋に二人で泊まるなら割引があったわよね!早速行きましょ!」
アムリテはリーナの背中を押し、リーナの取っている宿に足を進めた。
「え、アムリテと一緒の部屋に泊まるの!?」
「いいじゃない!あたしは練習に付き合ったあげるし、朝も一緒に行けるから時間短縮できるわよ!」
リーナはアムリテに押され、そのまま一緒の部屋で泊まる手続きを済ませた。
「これで、あの騒音から解放される…」
アムリテの独り言はリーナの耳には届かなかった。
二人は部屋に入ると荷物を置き、お風呂セットを持って大浴場に入った。もう夜も遅いからか、浴場には誰もいなかった。
「はっああ!やっぱり、浸かれるお湯はいいわね!」
アムリテは浴槽に入ると、人一倍大きな声を出した。その様子をリーナは子供というより、おじさんに思えたのは心の中にしまっておくことにした。
「元々の宿はお風呂が付いてなかったの?」
「あそこは、男女一つずつのシャワールームしかなかったの…。シャワーはせかされるし、隣と上下の生活音は聞こえるしで…」
アムリテは思い出すのも嫌!と言って、浴槽に顔を沈める。
「なんで最初から、こっちの宿にしなかったの?お金なら、ハタアラシで──」
「無理よ。あたし、借金してるもの」
リーナはその答えを聞き、やってしまった、と思ったがアムリテはさほど気にする様子もなく、浴槽を泳いでいる。
「まぁ、お姉ちゃんが頑張ってくれてるから、借金もだいぶ減ってきたんだけどね」
「お姉ちゃんって、どんな人なの?」
アムリテは少し考えるような仕草をしたのちに、口を開いた。
「あんたも色々教えてくれたしね。あたしの借金の理由くらいは教えるのがフェアよね」
そうして、リーナはアムリテの過去を知る。
お読みいただき、ありがとうございます!
今回は読んでの通りすごく短いですが、次回はアムリテの過去に触れる都合で、キリをよくするために短くなってしまいました。30日は八時の分と、もう一本上げる予定ですのでお楽しみ下さい!
誤字報告してくださった方、ありがとうございます!返信機能があるのかもわからず、場違いとは知りながらここで言わせていただきました!
私も一から見直し、誤字脱字の再チェックをしますので、見かけられた方はお願いします!
ミキタビをお読みいただき、ありがとうございます!




