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大団円
後日の事だ。李が帰宅し、タツはその役目を終えて道場に戻った。
「いやー、タツ。よくやってくれた。お前なら大丈夫だと思っていたぞ」
李からの謝礼でご機嫌な師匠。
タツは何も気にせずに、鏡の前で自分の構えを確かめていた。すると、弟子の一人が入ってきた。
「師匠、タツさん。お客様です」
玄関に向かうと、李と明蘭が待っていた。
「やぁタツ君。また君に話がある」
明蘭が微笑んで口を開く。
「メイ、誕生祝いにフランス旅行にいくんだ。でも一人は嫌なの」
それを聞いた師匠と弟子は、からかうようにタツの背中をこついた。
「良いじゃないか、楽しんで来いよ」
「どうかな」
頬を染める明蘭を見て、タツは微笑む。
「……よし、今から荷造りするぜ」
「タツ君……謝謝」
明蘭は声を上げてタツの胸に飛び込み、二人の心は離陸した。
了
ここまでお読みいただいた方、誠にありがとうございました。
様子を見て続編も投稿しようかと思っております。
またよろしくお願いします。




