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次から次へと……

 息を切らしながらタツは左胸をさする。血は出ていない、胸ポケットに何か堅いものがあるだけだ。

 取り出すと、明蘭からもらった懐中時計が凹んでいた。

「助かった。そうだ、明蘭は……」

 すると、さっき明蘭を連れて行った女の子が血相を変えて戻ってきた。

「ど、どうしよう。メイちゃんが……」

「おい、大丈夫か。どうしたってんだ」

 その娘の頬は赤く腫れている。

「メイちゃんが……いきなり来た男の人達にさらわれた……」

 泣きながら、彼女は一枚のメモを差し出した。

『女は預かった。港の廃倉庫で待つーーダリア』

 最後に書かれた名前に、タツの古傷が脈打つ。

「……メイ」

 彼はメモを投げ捨て、顔を険しくさせて会場を飛び出した。

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