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嵐のお茶会

「メイ……」

 タツが振り返る間もなく、和装の男が奇声を上げながら刀を振り下ろしてきた。飛び上がったタツは両足を揃えて男の胸を蹴飛ばした。だが、床に足を着ける間もなく腕のチェーンを引かれ転倒。倒れた彼に鉄の鞭が降り注ぐ。

 タツは転がりながら回避し、なんとか起き上がった。大柄な男が左腕に巻きついたチェーンをがっしり掴んでいる。タツは側の椅子を右手で掴み、大柄な男に投げつけた。相手はよろめき、タツの腕も解放される。

 間髪入れず、和装の男が刀を突き刺してきた。タツはとっさに脇に転がり込み、和装の男の足を蹴り払う。倒れる男、立ち上がるタツ。大柄な男が残りのチェーンを振り回しながら突進してきた。

 タツは和装の男の両足首を掴み持ち上げた。チェーンが和装の男の身体に当たる。

 和風の服は裂け、男は悲鳴を上げてのた打ちまわった。

 大柄な男は動揺。その隙を逃さず、タツは顔面めがけて裏拳を二発打ち込み、親、人、中指の三本を喉仏に突っ込み思いっきり捻った。

 タツの目の前で男は崩れた。すると今度は、皇子服の男が背後からサーブルを振り下ろしてきた。タツが避けると、サーブルは大柄な男の頭に命中。切れはしなかったが、大粒の血が飛んだ。

 皇子服の男がサーブルを振りかざした時、タツはその腹に踵を打ち込み吹っ飛ばした。相手は壁に背を打った。まだ会場に残っていた人達が悲鳴を上げる。

 壁に打ちつけられた男がふと横を見ると逃げ遅れた女の子がいた。男は、叫ぶその娘を乱暴に引っ張り盾にするように抱えた。

「やだ、やだ、助けて」

 泣き叫ぶ声にタツの足が止まる。男はニヤリと笑い、女の子を掴んだまま斬りかかって来た。

 タツはバック転からの後転で下がり、和装の男が落とした刀を拾って降り注ぐサーブルをふさいだ。金属同士ぶつかる音が何度も鳴り響く。

「む……」

 タツが少し間を取った時だ。男が長いチェーンを踏んでいた。タツはそれが自分側まで伸びていることに気がつき、拾い上げて思い切り引っ張った。

 男は転倒し、捕まっていた女の子は腕から弾き出された。

「早く逃げろ」

 女の子に叫ぶタツ。そんな彼に、立ち上がった男は再びサーブルを突き刺した。

「しまった……」

 切っ先がタツの左胸に食い込む。だがその直後、タツは刀の峰で男の首を殴り、最後に蹴飛ばした。吹っ飛んだ男はサーブル片手に白目をむいて伸びてた。

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