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そう言えば……
車のハンドルを握りながら、タツはふと一昨日の事を思い出した。
「エリカ、今日本当に来るのか……」
前を見ながら彼は思わず呟いた。
「エリカさんがどうしたの」
「ん、ああ。一昨日、あの人もお茶会行こうかなーって言っていたからさ。今日、受付にもいなかったし……」
それを聞いた明蘭が首を傾げる。
「うーん。エリカさんとはたまにお洋服のお話していたから、ちょっと興味あったんじゃないかな」
彼女はそう言いながら、持ってきたCDをカーオーディオに流し込んだ。女性ヴォーカルのリズミカルなヒップホップが流れる。
「俺にはそんな感じしなかったけどな……」
呟きは音楽にかき消された。
夕日に照らされた白いベントレーは、真っ直ぐ街へ向かっていく。




