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保安隊海へ行く 72

「帰ってきたんだ。ちょうどよかったわ」 

 リアナが微笑んでいた。

「ほら、誠の分だ」 

 スイカのかけらを渡すカウラ。不恰好なスイカのかけらを受け取って誠は苦笑いを浮かべた。

「アタシのは!」 

「中尉のはこっちにありますよ」 

 島田が割れたスイカを解体している。

「アタシはアイシャの割れた脳みそが……」 

「要。私を食べようって言うの?やっぱり百合の気が……」 

「うるせえ」 

 アイシャからスイカのかけらを奪い取って口に放り込む要。

「ちゃんとビニールシートの砂は落とせよ!西!ちゃんと引っ張れ!」 

 後片付けの指示を飛ばすキム。

「なんかホッとしませんか?」 

 スイカの種をとりながら誠が声をかける。

「そうか?……そうかもしれないな」 

 不恰好に割れたスイカにかぶりつきながら、要はそうつぶやいた。誠は要を見る。見返す要の頬に笑みが浮かんでいた。

「何かあったのか?」 

 不思議そうに見つめるカウラ。

「何でもねえ!何でもねえよ!」 

 そう言うと要は再び大きくスイカの塊に食いついた。

「さてと、連絡、着てるかな」 

 アイシャはわざとらしくそう言うと、自分のバッグから端末を取り出す。

「何するの?アイシャちゃん」 

 そう言ってシャムがアイシャの横に座る。自然とサラ、パーラ、島田、キム、エダ、リアナ達が群がっていた。

「ある筋の情報によると、今日は明華お姐さんとタコ中は同時に有給を取っているらしいのよ」 

「ある筋も何も吉田だろ?それで情報をハッキングして行き先を調べたのか。趣味が悪りいな」 

 そう言いながらもきっちり横にいる要。

「いいんですかねえ」

 そう言いながらもつい聞き入ってしまう誠だった。

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