↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
122/169

保安隊海へ行く 122

「へー、プレゼントしたんだ。良かったね!誠ちゃん!」 

 シャムが屈託の無い笑顔で誠を見つめる。誠は頭を掻きながらそんなシャムを見ていた。

「それにしても汚ねえ部屋だねえこりゃ」 

「余計なお世話だ!」 

 部屋を見回す吉田の頭を小突く要。

「これじゃあカウラの部屋の方がまだましなんじゃねえか?」 

 カウラと言う言葉を聴いて、要の目に殺気がこもる。

「そんな目で見るなよ。それより後三時間後にあまさき屋に集合なんだけど、この様子じゃあすることないな」 

「だったら帰れよ、な?」 

 敵意むき出しで吉田を見つめる要。

「あまさき屋で何するんですか?」 

 誠は要と吉田の間にさえぎるように体をねじ込んで尋ねる。

「聞いてないのか?アイシャには伝えたはずなんだけどな」 

「忘れてるな。まああいつは引越しとなるとねえ……どれだけのものを持ち込むかわからねえからな」 

 気を落ち着かせようとタバコを取り出す要。

「明後日から俊平とアタシ、遼南に出張でーす!」 

 ライターに伸ばされた要の手が止まる。

「法術がらみだな」 

「まあそう言うこと。遼南軍や警察でもかなり法術適正者が発見されたってことで、御子神さんの戦闘技術指導のお手伝いに行くってわけだ。まあ、隊長が監修した面白くもねえビデオ上映して、さらにこいつの原稿棒読みの講義とか……、とにかく詰まんねえことをしにいくわけだ」 

 シャムはふくれっつらをするが、特に言葉を出すわけではなかった。

「なるほどねえ、それであのアメリカさんの歓迎会を今日やるわけだ」 

「それと俺等の壮行会な。しかし、まああのシンプソン中尉って結構かわいいよな」 

 突然、吉田から話題を振られて誠は周りを見回した。シャムは吉田にけなされたまんまの視線で誠を見つめる。タバコに火をつけた要だが、こういう場面でわざと視線を泳がせている時に下手なことを言えば何をされるかわからない。

「そうですね。特に胸が……」 

 地雷を踏んだ。そう誠が思ったとき、要は誠の右手に思い切り火の付いたタバコの先を押し付けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。