表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/169

保安隊海へ行く 100

「でも何でここじゃ駄目だったんだ?」 

 カウラは特に痛みもない壁を見回している。

「そうよねえ。あそこの匂いがそう簡単に取れるとは思ってなかっだでしょうに。ああ、要ちゃんはタバコを吸うから関係ないか」 

「一言多いんだよ!馬鹿が」 

 要はそう言うといつものようにアイシャの腿を蹴り上げる。

「蹴ることないでしょ!」 

 太ももを押さえながら要をにらみつけるアイシャ。

「島田先輩。もしかして……」 

「幽霊が出るって言う落ちはつまらねえから止めとけよ」 

 天井からぶら下がる蛍光灯に手を伸ばす要。

「やっぱりその落ち、駄目ですか?」 

 開き直った島田がドアを蹴飛ばしている。 

「やっぱりそうなのね」 

「もう少し面白いネタ用意してくれよ。つり天井になっているとか」 

「それのどこが面白いんだ?」 

 三人に日常生活を破壊されている誠から見れば、アイシャ、要、カウラの発言は予想通りのものだった。

「島田准尉、言ったとおりじゃないですか。この三人がそんなこと気にするわけないって」 

 そう言いながら西は買ってきた消臭スプレーを撒いて回る。 

「飯の用意できたぞ!来いよ」 

 食事当番のヨハンが声をかけに来た。

「アタシ等のはあるか?」 

「ああ、島田と菰田の分を回したから大丈夫ですよ」 

「中尉……そんな……」 

「自業自得だ。コンビニ弁当でも買って食え」 

 そう言うと食堂に向かうヨハン。

「そんな金ねえっての!」 

「サラに買ってきてもらえば?」 

 アイシャの言葉を聴くと、島田は携帯を持ってそのまま消えていく。

「すまんなあ菰田。アタシ等は飯食ってくるから掃除の段取りとか考えといてくれや」 

 うなだれる菰田の肩を叩きながら要率いる一行は食堂を目指した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ