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昭和の話  作者: 朝倉一二三


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68/70

その68 スーパーカー自転車


 昭和◯◯年◯月◯日


 透明な丸いオモチャが欲しかった。

 中にモーターやらギアが入っていて、それを組み合わせることで色々なものが作り出せるのだ。


 今なら、レゴのテクニカルとかあるけど、そういうのはなかったからな~。

 当時放映されていた、大鉄人17という特撮に、ブレインというラスボスが出てくる。


 そいつも透明なカプセルの中に電子頭脳などが入っていて、子ども心に「かっけー!」と、透明なオモチャと重ねていた。


 名前を思い出せなかったのだが、AIに聞いてみると「カプセラ」というオモチャらしい。

 パーツを組み合わせて、色々と作れるのは、電子ブロックに近いかもしれない。


 カプセラも欲しい欲しいと思いつつ、買えなかったな~。


 昭和◯◯年◯月◯日


 自転車を買うことになった。

 小学校に入る前から、仮面ライダードレミ号に乗っていたが、さすがに小学中学年になると、ドレミ号はマズいだろうと、普通の自転車を買う。


 こう考えると、三輪車→ドレミ号→普通の自転車 と、ガキってのは金がかかるねぇ。

 だが、親父がガキの頃には、自転車すらなく、毎日数十キロを歩いて移動してたという。


 遊ぶというよりは、移動してたって感じやろな~。


 さて、自転車だが――当時はスーパーカーブームの真っ盛り

 子ども用の自転車にも、スーパーカーブームがやって来た。

 スーパーカー自転車である。


 リトラクタブルライト、電子フラッシャー、電子ホーン、電動シフト、ディスクブレーキ、もうなんでもありである。

 まぁ、子どもである俺も、そういうギミックが欲しかったのだが――。


「すぐに買い替えることになるだろ?」

 親の言う通りである。

 普通の自転車と言っても、子ども用なので、フルサイズよりは少々小さい。

 それじゃ最初から大人用の自転車を買えば――と言っても、フルサイズでは子どもが乗ると三角乗りみたいな感じになってしまう


 子どもとしても、ママチャリには乗りたくはない。

 贅沢である(笑)


 そんなわけで、一番安いスーパーカー自転車にした。

 電動ギミックは一切なし。

 一応、リトラクタブルライトはついていたが、ワイヤー式。


 まぁ、最初はライトも面白がっていたのだが、すぐに飽きる。

 金持ちの息子が、電動フラッシャーを買ってもらっていたが、あれって面白がって点灯させていると電池がすぐになくなるんだよね。

 当時の単一電池はめちゃ高いし。

 電動シフトなんて機種だったら、電池がなけりゃ使えない。


 いくら金持ちの息子のといえども、単一電池を湯水のように使えるわけもなく、すぐに電動フラッシャーは文鎮と化していた(笑)


 まぁ、コレに関しては親の言う通りだったね~。

 すぐにスーパーカーブームも沈静化して、スーパーカー自転車も下火になった。


 数年で俺の身体も大きくなり、今度はフルサイズの自転車が必要になる。

 そうすると、親父がどこからか、自転車をもらってきた。

 誰かのお下がりらしい、スーパーカー自転車の慣れ果て。


 前後油圧ディスクブレーキのクソ重い自転車だったが、結局こいつを高校生まで使ってた(笑)


 

さすがに書くことがなくなったら一旦終了します~

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― 新着の感想 ―
完結ですか、お疲れさまでした。 大半の話が「あーあーあー、有った有ったそんな事!(或いはモノ)」といった感じで、実に懐かしい思い出に浸る事が出来ました。 楽しい時間をどうも有難うございました。
懐かしい当たり前と思っていた昭和の記憶が同世代でも地域が違うと色々面白い差異があり楽しめました。 スーパーカー世代で私の周りの小学生男子の大半が将来の夢はレーサーでしたね。娯楽の少ない時代の楽しい思い…
お疲れさまでした。次の作品を楽しみにしてます。
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