その66 迷信
昭和◯◯年◯月◯日
「あんたなんて、ウチの子じゃないから! 拾ってきたんだ!」
昔は、よくこのフレーズを聞いた気がする。
どこから出たフレーズなんだろうな(笑)
「橋の下から~」
という、具体的な場所を記したバージョンもある。
ウチも言われたことがあった気がする。
子どもごころには、ショックだから言わないほうがいいと思うがな~。
最近はあまり聞かないから、昭和独特の言い回しなのかと思う。
あと、よく言われたのが、「拾い食いはするな」
これは、野犬駆除用に毒饅頭を撒いていたせいだろうと思う。
昭和には、青酸コーラや、パラコート入り飲料などの事件もあったからな~。
まぁ、今のガキンチョは拾い食いなんてせんだろうから、言われなくなったよな(笑)
「知らない人について行っちゃだめ」
これは、誘拐が多かったせいだろうと思われる。
「赤い靴~」の女の子の歌があったぐらいだし。
今は、聞かないよな。
迷信のフレーズも度々出てきた。
「霊柩車見たら親指隠せ!」
これは全国区らしいのだが、ウチの村に霊柩車はなかったので、話に出たことがなかった。
「夜爪を切ると、親の死に目に会えない」
これは言われたわ~。
これも全国区で有名だね~。
昔は照明もなくて、夜に爪切りするのは危ないから言われるようになったらしい……と聞いた。
抗生物質もないから、傷が化膿するだけで大変なことになるからと。
そういえば、夜シリーズが結構あったな~。
「夜に口笛吹くと、蛇が来る&泥棒が来る」
「ホンマ~か? 絶対にそうだな?! 百万遍そうだな?!」
本当に蛇が来るのか、口笛を吹きまくって、親に怒られた(笑)
時代劇で、盗賊が口笛を鳴らしたりするから、あれが元ネタなんじゃね?
ネットでググってみると――泥棒や人さらいが口笛を合図に使っていたせい――と、出てきて、やっぱりそんな感じなのか。
「昼の蜘蛛は助けろ、夜の蜘蛛は泥棒を連れてくるから◯せ」
というのもあった。
これは全国区なのか不明だが、ウチの地元ではよく言われていた。
ググってみると、「昼の蜘蛛はお客様、夜の蜘蛛は泥棒」というのが出てくるので、これも全国区らしい。
「夜の蜘蛛を◯すと、金が逃げる」みたいなバージョンもあるみたい。
多分、元ネタは一緒なんだろうな。
広範囲に広がっていく過程で、色々なバージョンの派生が増えたのか。
こういう迷信って、俺の祖母(明治時代以前)からあるものだろう。
情報網が発達してなかった時代に、日本全国に広がるのは不思議よな~。
まぁ、人の噂は千里走るって言うからな~。
「新品の靴を夜におろすな」
これも、夜が暗いゆえの迷信だろうな。
高級料亭でも客の靴が解らなくて「どうだ明るくなっただろう」と、金持ちが1円札燃やすぐらいだし(笑)
「ミミズに小便かけたら腫れる」とか、「雷鳴ったら、ヘソ隠せ」とか、変な迷信が多かった。
多分、今の若い子はみんな知らないよね。
一応、ミミズに小便――は、「汚い手でチ○○触るな!」みたいな意味があるらしいが……(笑)




