表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昭和の話  作者: 朝倉一二三


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
50/53

その50 ステレオ


 昭和◯◯年◯月◯日


 我が家で長年使っていた白黒TVが、カラーになった頃、家にステレオがやって来た。

 正式には、コロンビアというメーカーの、レコードプレーヤーとカセットデッキが一体化した機械なんだけど、こういう機械は全部ひっくるめて「ステレオ」と呼ばれていた。


 これ以前のステレオは、巨大な木製のキャビネットに入った、レコードプレーヤーのみの機械。

 それに比べてプラが多用されて、ずいぶんと小型で軽量になった。


 ステレオが来たのに、なにも聴くものがない――というわけで、港町までレコードを買いに行く。

 当時は、港町にもデパートがあり、その中にレコード屋もあった。


 俺が選んだレコードは、「宇宙戦艦ヤマト」のドラマ編のLP。

 LPってのはデカいレコードで、通称「エルピー」。

 小さいドーナツ盤は、EPと呼ばれていた。


 すでに若い人にはLPと言っても通じないかもしれん(笑)

 いや、カセットテープすらヤバいかも。


 ドラマ編のレコードを買った俺だが、一緒に宇宙戦艦ヤマト交響曲編というのもあって、どちらにするのか迷った。

 交響曲というのが、よく解らなかったのでドラマ編にしたが、これは今で言うところのBGM集。


 当時、アニメのBGMだけレコードにするってのは、これが初めてだったんじゃないかな?

 ヤマトのあと、BGMのレコードを見たのは、ガンダムだった。


 まぁ、ガンダムは大ヒットしたからなぁ。

 あれで、アニメの商品化の道筋がほぼ決まったとも言える。


 結局、俺が買ったのはドラマ編だったのだが、子どもの俺には、これが正解だったね。

 値段は1800円だった気がする――ネットでぐぐったら、合っていた。


 当時の初任給は10万円ぐらいだったので、今なら4000~5000円相当か。

 かなり高いよな~。

 レコードを持ってる家が少なかったのもうなづける。


 母方の叔父に、按摩さんをやっている叔父さんがいたのだが、その人はクラシックレコードを山のように持っていた。

 ステレオもすごいセパレートタイプの立派なもの。

 目が見えないので、耳で聴くものに金をかけていたわけだな。

 レコードが沢山あっても、子どもが聴くようなものはゼロだったので、俺はまったく興味がなかった。


 ヤマトのレコードを買ってもらった俺は、帰ってきて早速聴き始める。

 スピーカーから流れてくる冥王星海戦のドラマ。


「スゲー! ヤマト全話これに入ってるんだ~!」

 そんなわけがない(笑)


 まともに戦闘シーンが入ってたのは、冒頭の冥王星海戦のみ。

 そのあとは、ダイジェストもダイジェストの超ダイジェスト。


 そりゃ、A面B面合わせても45分ぐらいしかないんだから、アニメが全部入るわけがない。

 子どもごころにショックだったが、レコードは溝がなくなるぐらい聴きまくった。


 このステレオ、レコードからカセットテープにダビングもできたので、テープに録音して聴きまくった。

 もうセリフを全部覚えているぐらい。


「艦尾損傷! シアンガス発生! レーダー(レーザー?)動力ストップ!」


 そのあと、ガンダムが大ヒットしたけど、俺のヲタクベースは「ヤマト」なんだよな~。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ドラマLPありました、ありました! 私の友人『はカリオストロの城』のドラマLPを持っていて、それこそ擦り切れるほど聞き込みセリフを覚えてしまって、後年酒を飲んだ際に延々と聞かされた覚えがあります。若い…
ウチにもありましたよ、なんかすごい立派な木製ステレオ。 そしてヤマトのLP、私も買って貰いました! 私は交響組曲ヤマトの方でしたが、頭の中で再現出来るほど聞きました。 小学生の頃は立派な木製ステレオが…
ウチにはトムとジェリーの絵が入ったレコードプレイヤーガー有りました。恐らく幼稚園くらいの時に使っていたような。回転数を切り替えるスイッチが-付いていて、曲に飽きるとスイッチを切り替えて遊んでいた覚えが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ