その47 スペシャル
昭和◯◯年◯月◯日
ゴールデンタイムに、TVでスペシャルを観る。
スペシャルといえば、水曜と木曜。
水曜日は冒険もの。
代表はやっぱり、川口探検隊だろうか。
最初はそれなりに洞窟などを冒険していたように思えたのが、後半は完全にネタ化していた感じだった。
世間がネタ扱いしていたから、それに乗ってしまったのか。
一番最初に、やばそうなシーンがチラリと映って、「そんなシーンがあるのか!」 と、真剣に観ていると、待てど暮らせど、そのようなシーンは出てこない。
ちょっと進むと、「このあとすぐ!」とかCMが入りまくるし。
思えば、この頃からメディアの悪質化が進んでいたような気がする。
視聴率がとれればなんでもいい。
「おまえらは、こんなのでも観てろ」という傲慢さ。
そんなメディアの姿勢が透けて見えた。
俺もしばらくすると、TVを生で観ずに、いったん録画してからCMを飛ばして倍速で観たりしていた。
そうすると、1時間半の番組が10分で観られる。
要はそのぐらいの内容しかないわけで、それに気づいてからTVも観なくなった。
糸井重里の徳川埋蔵金も水曜のほうだっけ?
観てたわ~。
かなり長期間続いてた気がする。
なにがすばらしい穴なんだよ。
当時は真剣に観てたが、今考えるとアホらしいよな。
木曜は、真面目なネタの他に、宇宙人やらUFOやらのゴシップネタ、スタントイベントものが多かった。
たとえば、バスを○台飛び越えるスタントとか。
バス10台ぐらいを突き抜けて、頭がなくなったスタントは、TVでやったっけ?
あとは、ロケットエンジンをつけた車で、アメリカとカナダの国境を飛び越えるとか。
ロケットエンジンの車は、酷かったなぁ。
一瞬のネタのために、1時間半、さんざん引っ張って、最後は大失敗。
まぁあれは、スタントマンも、本気でやろうとしてなかっただろ?
なんか色々と言い訳していたが、金を引っ張るためだけにでっち上げたような番組だった。
あとは、引田天功ものが多かったね。
何回も放送されていて、初代が亡くなったあとも、二代目の女性に変わっても放送された。
あれも、最後の脱出劇のために、1時間半、引っ張るだけ引っ張ってたからなぁ。
あれで、番組がなりたってたのも昭和だからな。
今のコスパ、タイパの時代じゃ考えられんよ。
子どもの俺が好きだったのは、やっぱり、UFO宇宙人ものかなぁ。
わくわくしたよなぁ。
ちょうど、UFOが流行ってた時期だし。
夜になると、UFOがいないか夜な夜な外に出て、見上げてたりしたもんだ。
一度だけ、じっとしていた星が突然動いたことがあった。
止まっていた星が動いて、地平線に消えたのだが――まぁ、流れ星とか小惑星とか、そういうのだったろう。
そんなこともあり、親に買ってもらったUFOのムック本をぼろぼろになるまで読んでいた。
本に載っていた、高知で子どもたちが超小型UFOを捕まえた話とか、マジで信じてたもん。
今思えば、アリエンワーなんですが。
まぁ、とりあえず夢はあったと。
ほとんどインチキだったが。




