表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昭和の話  作者: 朝倉一二三


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/51

その40 ヤマト


 昭和◯◯年◯月◯日


 100円玉を握りしめて薬屋に向かう。

 なぜ薬屋か? その店は薬屋が本業なのだが、同じぐらいのおもちゃも扱っていたのだ。

 普通のおもちゃから、プラモデル、塗料やモーターなど。


 当時のプラモデルはモーターライズが多かったので、マブチモーターが必須だったり。

 そこで100円のプラモを買う。


 1個100円なのだが、他のプラモと合体できて、最終的には大きなプラモになる――というわけ。

 派手な色づかいの箱にはヤマトと書かれている。


 ヤマトと言ったら、かの有名な宇宙戦艦ヤマト。

 当時はなにかが売れるとパチが沢山出てくる時代。

 当然、ヤマトがヒットしたら、パチが出ていた。


 まぁ、普通の戦艦大和が空を飛んでも、著作権や商標には引っかからないと思う。

 それゆえ、そういうのが沢山あったのだが――昭和の時代にもう一つヤマトシリーズがあった。


 プラモデルのアオシマが展開していた、合体シリーズ――合体巨艦ヤマトとレッドホークヤマトだ。

 確かに宇宙戦艦ヤマトのヒットがなければ、合体巨艦もレッドホークヤマトも企画が存在しなかったかもしれないが、このシリーズはパチと呼ぶにはオリジナリティにあふれていた。


 まず、安くて、子どものお小遣いで買える。

 接着剤いらずで、パチ組ができる。

 今じゃ、パチ組は普通だが、当時のプラモは接着剤必須。

 あの、プラモの箱に入っているひし形のやつとか、黄色いチューブに入っているやつ。

 欠点としては、合体させて遊んでいると、すぐに穴がスカスカになってバラバラになってしまうところか。


 最後は、合体して大きな完成体にすることができるのだが、全部揃えると結構な金額になってしまう。

 そのため、単体で買ってもタイヤや翼がついていて、それなりにブンドドできるようになっていた。

 ここらへんは上手いと思う。


 安くても、子どもが遊べないんじゃ売れないからな。

 最終的には、全部シリーズを買い揃えて合体巨艦にできるという夢も見れる。

 戦艦のほかに、空母も買った記憶がある。


 プラモ箱の中にはレッドホーク連合艦隊!

 戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦がならんだ壮大なチラシが入っていた。


「このシリーズが全部出るのか~」と、胸が踊ったね。

 懸賞もあって、ハガキを送るとレッドホークヤマトのコミカライズが当たる。

 俺は当たらなかったのだが、持っている友だちに読ませてもらったことがあった。


 漫画家さんは、今道英治先生。

 かつて祖父に、「銀河鉄道999の単行本を買ってきて!」と頼んだら、三銃士のコミカライズを買われたことがったのだが、その三銃士の漫画家さんも今道英治先生だった。


 そんな1個100円で合体するプラモを出していたアオシマだが、スーパーカーブームのときには、合体カウンタックみたいなプラモも出していた。


 こいつは4個か5個のプラモが合体して最終的には、カウンタックになるという代物。

 中にはエンジンブロックに直にタイヤがついているのもあって、中々のキワモノだった。

 結局は2つぐらいしか買えなかったので、カウンタックにはできなかったが。


 当時のアオシマというと、流行っていたトラック野郎ブームに乗って、デコトラのプラモも出していたし、買ってる子が多かったロボダッチシリーズもあった。


 硬派なウォーターラインシリーズも出していたし、企画力はしっかりしていたと思う。

 今では、美少女プラモも作っているし、合体プラモのアオシマはしっかりと令和にも生き残っている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
アオシマといえばアトランジャーですよ。今見るとコレジャナイ感溢れるデザインの巨大ロボットですが、当時はカッコ良かったな~って思ってましたね
合体シリーズもロボダッチも買ってました。 特に合体シリーズのロボットものは、それなりに可動域もあったしデザインも格好良くて、前の話に出ていたガンダムモドキよりずっと好きでした。 また筆者様が仰る通り、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ