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昭和の話  作者: 朝倉一二三


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34/53

その34 昭和のカオス


 昭和◯◯年◯月◯日


 夜、夕飯のあとTVを観る。

 小さい頃から、ずっと使ってた白黒TVが、SONYのトリニトロンになった。

 ガワは家具調で、19インチ。


 平成令和になって、TVはかなり大型化したが、当時は19インチでも結構大きめ。

 今まで使ってた白黒TVは14インチだったし。

 ず~っと使ってたオレンジ色の段ボールのTV台にもおさらば。


 こんな小さなTVなのに、当時は「目が悪くなるから、3m離れて観なさい」――とか言われてたんよな~。

 それでも、映像が動いているだけで、すごかったわけだが。


 最初は白黒映像でもすごかったのだが、カラーを知ってしまうと、あまりに味気ない。

 やっぱり総天然色には、敵わないってことだろう。


 観ているのは、「そこぬけ脱線ゲーム」という番組。

 タレントと視聴者からの参加者が対抗して、ゲームを行うという番組。

 このゲームってのが、結構肉体系でかなりハードに見えた。


 のちの「サスケ」のアトラクションをそのままゲームにしたような感じ。

 かなり乱暴だったのだが、それがまた面白かった。


 番組じたいの人気もあり、結構な長寿番組だったと思う。

 視聴率のせいか、アクションも派手になり、最後にはけが人を出して打ち切りだった気がする。


 まぁ、昭和の番組はかなり乱暴だったからなぁ。

 そのカオスっぷりが、面白かったわけだが……。


 カオスから抜け出すと、徐々に規制やら各方面への配慮が入って、どんどんつまらなくなっていく。

 面白い連中が、面白いものを作っていたから、面白かったのに。

 儲かるからと、つまらない連中が集まってきて、口出しをしてくる。


 最後は、利権化して終了だ。

 つまらない連中が、つまらないものを作って、衰退していく。

 どの業界もこんな感じ。


 当時人気番組だったものに、ドッキリカメラもあった。

 これは一般人にいたずらを仕掛けて、「ドッキリでした~!」で、笑いを取るという番組。


 番組内でも、いたずらにガチキレする人はいたのだが、最後は訴訟沙汰になって番組が終了。

 たしか、黙って人の家の荷物を運び出したとかで、訴訟になってたはず。


 どんどん刺激を求めて過激化しちゃうんだよな~。

 そのあと、リスクヘッジでいたずら対象を芸能人限定にしたりして再開したのだが、やっぱり人気が出ずに、すぐに終了。

 やっぱり、あのカオスっぷりがないと、つまらないんだよね~。


 それは、アメリカハリウッド映画もそう。

 すっかりと商業化しちゃって、決まりきったパターンと、ポリコレ。


 別にポリコレが悪いとは言わんが、思想を押し付けられたり説教される映画を誰が金払って観たいと思うのか。

 なろうみたいに、ロハ(死語)ならいいよ。

 なに書いたって。

 でも、高い金払うわけじゃん。


 色々と配慮してても、面白くてヒットしている映画もあるのだから、作れないわけじゃない。

 ハリウッドはかなり衰退してるっぽいが、むべなるかな。


 今は、TVなんてまったく観なくなってしまったが、あんなつまらない番組ばっかじゃ、衰退するのもあたり前田のクラッカーだと思うわ。

 今の若いひとにも昭和のカオスTVを魅せてあげたい。

 多分、受けると思う。


 まぁ、倫理的にもアウトなやつばっかりだから、無理だろうけどね~(笑)


 

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― 新着の感想 ―
フィーリングカップル5vs5とかザ・ガマンとか霊感ヤマカン第六感とかお笑いウルトラクイズとか好きでした。
昭和のカオスによる面白さと共に 当時の空気感の中だからこそ、面白く感じたというのも ありそうです 今はYouTubeで昔の番組が観れたりするのですが 当時とても好きだったゲバゲバ90分とかモンティパイ…
消えた番組といえば、私は「アメリカ横断ウルトラクイズ」が大好きでした。 あれくらいスケールの大きな番組は、今だとなかなか作れないんでしょうね。 番組内容としては今でも十分ウケると思うんですが、予算面が…
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