その24 採って食べる
昭和◯◯年◯月◯日
遊んでいる途中で、花の蜜を吸う(笑)
よく話に出てくるのはツツジなのだが、俺たちは、シロツメクサやアカツメクサ。
アカツメクサのほうがデカいので、チューチューしやすい。
数は少ないが、キイロツメクサもあった。
ググると、正式名称ではないっぽい。
とりあえず、お菓子類が高くて種類もなかった。
親から拾い食いはするなと言われていたが、樹の実や草ならおkやろ――の精神。
地元で「オンコ」と呼ばれていた、イチイの実もよく口にした。
甘いのだが、なんともくどい甘さであまり美味くない。
美味いといえば、桑の実だろうか。
ただ、実にヒゲが沢山生えていて、口当たりがあまりよろしくない。
父方の実家に、グミの木が沢山生えていて、よく食べた。
とても渋いのがあって、顔面が収縮してしまう。
そこには、父方の祖父が植えたグーズベリーが生えていて、行くたびに食べていた。
樹の実で一番美味かったのは、コクワ(サルナシ)だろうか。
親父が子どもの頃にコクワを採ったという場所に行くと、そこにはまだ蔓が残っていた。
沢山とって、米びつの中にいれる。
こうすると、完熟が進むらしい。
味は、そのまんまキーウィ。
まぁ、同じマタタビ科なので、味が同じなのは、あたり前田のクラッカー。
本家のマタタビも沢山生えてるのだが、実は完熟するとオレンジ色になって食える。
食えるが――ほんのり甘いぐらいで、わざわざ食べるようなものでもない。
ウチの親父が小さいころには、食料不足で、いつも腹を減らしていたそうだ。
食えるものを探して、あっちこっち――口にできるものは、なんでも口にしたという話。
酔っ払うと、同じ話をなん回もするので、いい加減パターンを覚えてしまった。
あれは爺仕草だと思っていたのだが、当時の親父はまだ20代。
同じ話を繰り返すのは酔っ払い仕草で、歳は関係ないらしい(笑)
そんな親父の話に出てくるのは、蜂の子を食べた話。
これが一番のごちそうだったようだ。
相手は、畑の地面の下に巣を作る、クロスズメバチ。
こいつを掘り起こして、幼虫を炒めて食べたそうだ。
なんでも食べていた俺たちだが、さすがに虫を食うやつはいなかった。
まぁ、そこまで食い物に困っているわけでもなかったからな~。
当時は、四季に渡って山や川で採取するのが暮らしに組み込まれていた。
春→山菜。
夏→魚とり。
秋→樹の実、キノコ。
そして、冬に備えて漬物を作ったりして、備蓄する。
親父は凍み芋も作ったそうだが、めちゃ臭いので、オカンは嫌っていた。
当時は、リンゴやナシなど、果実を作ってる農家もメニーメニーよ。
そういうところから、親父が獲ったヤツメウナギなどを使って物々交換をする。
思い出補正かもしれないが、当時のリンゴは美味かった記憶がある。
歯ごたえ、甘さと酸味のバランスがちょうどよかった。
山で採った山葡萄を瓶詰めするのも、恒例行事だったが――。
まぁ、これは、グレーというか、アウツというか――ゲフンゲフン(笑)
――追記
野苺も食べたな~。
河川敷に沢山なってたんで、シャツを脱いでその中に詰め込んで持ち帰りました。
美味かったので、腹いっぱい食べたら下痢しまくった思ひで。




