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昭和の話  作者: 朝倉一二三


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18/52

その18 インスタント


 昭和◯◯年◯月◯日


 学校で給食を食べる。

 今日はソフト麺の日だ。

 カレー、シチューなどともに、人気メニューだったソフト麺。


 記憶に残っているのは、ラーメンだったのだが、蕎麦やウドンもあっただろうか?

 あまり記憶にない。

 ただ、あの鮮やかな黄色だけが、幼い頃の記憶にこびりついているのだ。


 家でも、インスタントの袋麺を普通に食べていた。

 友だちが、インスタント麺をそのままボリボリと食べていたのだが、真似をしたら親に怒られる。

 理由が、「貧乏くさい真似をするな!」ってことだったのだが、貧乏は関係ないと思うんだがなぁ。

 実際、ウチは貧乏だったやんけ(笑)。


 まぁ、消化には悪いだろうな。

 ガキどもがそういうことをやっているのが知れ渡ったのか、そのうちベビースターラーメンが発売されたし。

 それはまさに、インスタント麺をボリボリと食べるお菓子そのもの。

 令和になっても生き残っているので、みんな美味いから、ボリボリやっていたんだよな~。


 インスタントの袋麺はいつも食べていたのだが、カップ麺は食べさせてもらえなかった。

 当時のカップ麺はかなり高かったから、やむを得ないところもある。


 昭和46年に、カップヌードルが発売されて当時の値段で100円。

 その頃の初任給は4万円ぐらいだったから、今だと600~700円ぐらいの感じか。

 そりゃ高い。


 当初はまったく売れなかったが、浅間山荘事件で機動隊が食べていたのがTV中継されて、全国に知れ渡ったのは、先に書いたとおり。


 そのうち北海道では、焼きそば弁当が発売されて、それは買ってもらえた。

 なぜかは不明。


 昭和50年に発売されて、当時の値段は170円。

 昭和50年の初任給は8万ほどなので、今だと500円ぐらいか。

 カップ麺の出始めの頃に比べたら、ちょっとは値段が下がった感覚があったかもしれない。


 ピンク・レディーブームのときに、ヒット曲に相乗りする形で、やきそばUFOが発売されたが、それは買ってもらえず。

 親曰く「不味いから駄目!」だったが、そんなに不味いなら、今でも残ってるはずがないので、なにがイケなかったのか……。


 様々なライバルの出現にも、一番最初に浸透したものが強いの法則により、焼きそば弁当は北海道のソウルフードとして生き残りましたとさ。


 それはそうと――お気づきになられましたか?


 昭和46年で初任給が4万円。

 昭和50年で初任給が8万円。


 たった4年で初任給が倍(笑)。


 ものすごい勢いで給料が増えてましたが、その分物価も鰻登り。

 オカンがいつも、「働いても働いても、楽にならない」と、こぼしていた。


 小学1年には戦後が残っていたのに、中学入る頃には、次から次へと新製品が発売されて、イケイケドンドン。

 世界初! 世界最小! 世界最薄! そんな広告が踊っていた。


 そんな昭和に比べたら、今のインフレは大したことはないのだが、なにせ給料が上がってない。

 昭和も超インフレしていたが、その分給料もドンドン上がっていた。


 今は物価は上がるけど、給料はそのまま。

 しかも税金も上がる。


 そりゃ、厳しいよな~。


 

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― 新着の感想 ―
ほー。ソフト麵でラーメンというのはなかったですねー。 記憶にあるソフト麺はカレー汁かミートソースか和風あんかけ汁か……私はミートソースが大好きでした。 最初のカップラーメンが100円で当時高級品で食べ…
ぬぬぬ、ソフト麺はうどんしか出たことがない…… ラーメンなんてあったのか
賃金アップ、春闘とかニュースで見かけますが・・・ 正直、中小企業に属している身としては別世界(まさに異世界w)の話です
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