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昭和の話  作者: 朝倉一二三


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16/53

その16 牛乳瓶


 昭和◯◯年◯月◯日


 学校で給食を食べる。

 今日はカレー、家から白米を持ってきてもいい日。

 米飯給食といって、ちょうど俺たちの世代から始まった。

 その前は、カレーなどが出てもパンで食べていたから、ご飯は嬉しかったな。


 事前に1か月分の献立をもらっていて、好きな給食にはチェックを入れてたりしてた。

 カレーやシチュー、牛乳に入れるミルメークなどが人気だったが、よく昭和の給食ネタで出てくる、クジラを食べたことはない。


 クジラの竜田揚げなども食べたことがない。

 自宅ではクジラの刺身やベーコンが出ていたが、個人的にはあまり好きではなかった。

 クジラは、どうしても刺身が食いたい親父と、金がないオカンとの妥協点だったと思われる。


 給食は、給食センターで作られて、体育館に増設されたプラットフォームにやってくる。

 そこから給食当番が各教室まで運ぶ。

 以前に、温食をひっくり返した話を書いたが、もうひとつ難敵がある。


 牛乳瓶だ。

 当時は、テトラパックもなく、牛乳は瓶に入ってやってくる。

 1クラス40人以上の牛乳瓶が入っていて、箱は木箱。

 かなり重い。


 ググると、牛乳が入った瓶の重さは約400g――それが40本入ってるから約16kg。

 木箱の重さを入れると、少なくとも20kgはある。

 給食当番は二人一組だったが、それでもキツイ。


 落っことして牛乳瓶を割ってしまい、牛乳がないときもしばしば。

 給食がテトラパックになったのは、中学に入ってから。

 今は小さな牛乳パックになっているのかな?


 そして、こぼした牛乳を拭いた雑巾のクセーのなんの(笑)。

 拭いたらすぐに洗えばいいんだけどね~。

 小学生がそんなことをするはずもなく、掃除用具入れは、いつも異臭を放っていた。


 そんな給食を作っている、給食センターにも、社会見学で行ったことがある。

 校外学習ついでだったので、センター近所の高台で、給食も食べたのだが――。


 そこは羽虫だらけで、温食に虫が入ってしまい、リタイヤするガキンチョが続出して阿鼻叫喚になってしまった。

 俺は除けならが食っていたが、先生は「タンパク質だから大丈夫」とか言っていた。

 まぁ、今なら問題になったと思われる。


 さすが昭和。


 給食が終わると、余ったパンや牛乳は持って帰ってもよかった。

 レーズンパンが嫌いな子が多かったので、レーズンパンを沢山持ち帰える。

 パンに切れ込みを入れてバターを挟んで、レンジでチン。


 俺の定番のおやつだった。


 当時、電子レンジは珍しかったのだが、なぜかウチにあった。

 調子に乗った親父がどこからか買ってきたのだ。

 親父はたまたまそういうことがあった。


 近所の電気屋で、いきなりVHDを買ってきたり。

 せめてレーザーディスクだったら、多少は楽しめたのに、VHDなんてソフトも売ってねぇよ。


 結局、再生したのは、おまけでもらった数枚のカラオケのディスクだけ。

 電子レンジも、冷食が発達してなかった時代では宝の持ち腐れ。

 こういう無駄遣いをしているから、ウチは貧乏だったんと違うか。


 まぁ、俺も「面白そう」で買ってみたはいいが、あまり使わない機械やガジェットが山積みになってるから、あまり悪くは言えないが(笑)。



 

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― 新着の感想 ―
ウチの方は中学校までずっと牛乳瓶でしたねー。 米飯給食は小学校の中学年くらいからかな? 最初は月一回くらい、小学校6年生の頃でも月二回程度だったと思います。 クジラ給食は最初の小学校(1~2年生)の頃…
ミルメークは出たことがない 鯨も同様でした
米飯給食はうちのほうでは確か小五から始まりましたが、ごはんは学校側からの提供でしたね 牛乳が瓶からテトラに変わったのもその頃
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