第七話 宝石ヒーローの休息
やあ、こんにちは。
僕はツキモリジェムズのイエローダイヤモンド。
瘴気の駆除が終わって、ジェレメジェバイトとレッドベリルと一休みしているところさ。
「これは休憩と言うのか?」
「いいじゃない、レッドくん。楽しいよ」
眉をひそめるレッドに、ジェレがのほほんと応えている。
僕らは今、水面が太陽を反射してキラキラと輝く川辺に来てるんだ。
「あはは、鳩はレッドが好きみたいだ」
「くっ…寄ってくるな。おのれ、ダイヤ」
「えっ、僕何もしてないよ!?」
「レッドくんにはダイヤくんが魔法使いに見えるんだよ。ほら、魔法の杖の先に付いてる黄色い星のイメージっていうかさ」
「そんな訳あるか!!」
レッドは怒っているけど、ある意味では僕ら全員、魔法使いだと思うなあ。
ヒーローっていう、ね。
「それより、水切りやってみない? 前に人間の子供たちがやってるの見て、楽しそうだなって思ってたんだ」
「いいね、俺も見たことあるよ。平らな石を使うのがコツなんだっけ」
「それだけでは駄目だぞ。手首の使い方、角度の見極め、力加減……そして、赤い情熱を込めて投げなければ成功しない」
「凄い! 詳しいんだね、レッド」
「水切りやったことあるんだ?」
「ない。偶然、情報を目にしたことがあるだけだ。下らない遊びだとは思ったが、何事も知識を蓄えておいて損はないからな」
「つまり、機会があればやりたかったと」
「違うぞ、ジェレ。僕は経験も大事だと思っているだけで……」
「よし! 二人とも、水切り大会始めるよ!!」
―第七話 おわり―




