第六話 宝石から見た、その場所は
やあ、こんにちは。
僕はイエローダイヤモンド。
いつもの亜空間で出動を待つ間に、ジェレメジェバイトとハックマナイトとお喋りしている所だよ。
「ジェレは本当に滑舌が良いよね。アナウンサーみたいだよ」
「ふふ、ありがとう。自分の名前が言えないのも困るからね」
「私も名前の由来が人名なんですけど、ジェレさん、そういうの気にします?」
そのハックマンの言葉に、僕は持ち主の影響で覚えた知識を引っ張り出す。
「そっか、『ハックマナイト』も『ハックマン』っていう学者さんから来てるんだっけ」
「あ、ハックマンくんもそうなんだ。確かに人の名前を噛むのは失礼だしと思うけど、それ以前に鑑別機関ごとに読み方が違うんだよね、俺」
鑑別機関っていうのは、宝石の種類を調べる機関のことだよ。こうした機関は日本に幾つもあるんだけど、どこも宝石の読みは大抵カタカナ表記になっているんだ。
「へえー、そうなんですね。私は鑑別機関行ったことないなあ」
「そうなの? ハックマンは特殊な変身ができるから、調べてもらうことが多そうだけど」
「ハックマンくんの変身……つまりテネブレッセンス効果は分かりやすいから、むしろ調べてもらわなくても人間からすると安心なんじゃない?」
「その通りです、ジェレさん。ダイヤさんは絶対行ったことありますよね」
「あるけど、僕は早く持ち主の所に帰りたかったかな。何だか警察署みたいだし…」
「俺は病院ってイメージあるかも」
「……とりあえず、私は今後も行く機会がないように祈っときます」
―第六話 おわり―




