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強襲ボランティア  作者: 永久院 悠軌
新学年編
45/55

45. 体育祭 開会式

降り注ぐ日射

地面は熱を放ち、五月とは言え外は暑い

さて、我々の高校の校庭、ローブで囲まれたトラックの内部に、全校生徒が集って整列している

現段階ではまだ学年、クラスごとに並んでいるが、平和な状況ではない

周りを敵に囲まれているのだ、全員の気が引き締まり、殺伐としている

『開会の言葉。体育祭実行委員会委員長。田中哲也さん。お願いします』

静まり返ったフィールドに放送委員の声がスピーカーで響き、壇上に一人の男が上がる

体育祭実行委員会委員長

どこの高校でも同じだと思うが、こう言う仕事は目立ちたがりなDQNがやる

「はいっ!待ちに待った体育祭です!皆さん、全力で挑んでください!」

金髪でハーフパンツをゆるく履き、ジャージのファスナーを中途半端に開けているチャラいの

誰かと思えばゴールデンビッグバンの一員だ

こいつ……こんな成りで田中って言うんだ……

っていうか哲也って言うんだ……

金髪の哲也さん。なんと言うか脳裏に残るな

さておき、DQNの「きぃぃいいいいえええええええ!!」「いくぜぇえええええええいあああああ!!」「ころせぇええええええええええ!!」等々の声が上がり、哲也氏は降壇した

血の気多いな……

『学校長、挨拶』

放送委員の声が再度聞こえ、今度はハチマキを巻いた校長が壇上に現れる

目つきは、かつてみた事の無い程に輝いている

そして、ただならぬやる気を感じている

「えー。みなさんおはようございます。本日は、待ちに待った体育祭です。全力で、闘い、名を残しましょう!まあ、残念ですが、名前を残すのは我々TEACHERS(ティーチャーズ)だと決まっているんですがね」

マイク越しに宣戦布告してドヤ顔かましている校長

毎年、この体育祭では教員によって構成される『TEACHERS(ティーチャーズ)』というチームが参戦する

当然だが、頭脳は生徒を遥かに上回っていて、戦略は半端ではない

それにくわえ、実行部隊の体育教師が数人いて、生徒との体力差はほぼない

毎年上位にのめり込んで来る究極チーム。今年も優勝狙って来るか……!

「うおおおおおおおおおお!!」

「ぶっとばせええええええええええ!!」

「まけねええぞおおおおおおおおおおおお!!」

いちいち言い反応するよな……ギャラリー勢

『ありがとうございました。続きまして、選手宣誓。各チームリーダーは前に集ってください』

……。

で、でたぁ……!

「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」

叫びながら生徒の一部が邁進する

あっという間に校長が立つ壇の前が生徒で埋まり、異様な光景が生まれる

そう、うちの高校の体育祭ではあり得ない数のチームが存在するので、選手宣誓は恐ろしい光景になる

この光景は毎年、外部の学校や一般の方々も見に来る程に有名なもので、学校側も変えるつもりは無いらしい

そうそう、ちなみにTHEACHERSの団長は校長なのだが、校長は壇上に立つ必要があるので、副団長の教頭が宣誓する

「「宣誓!!」」

いま、全てのチームのリーダー(SVTからは静道先輩が参加している)が声を上げる

「僕達」

「僕達」

「私達」

「僕達」

「私達」

「私達」

…………。

そう、自分たちの存在を示す「ぼくたちー!」の台詞は全チームリーダーが言うため、しばし「僕達」「私達」が続く

これもまた、異様な光景で多くの人が映像を撮っている

やがて、しばらくしてから続きの台詞がやって来る

「僕達、生徒」

「一同は」

「スポーツマンシップに」

「基づき」

「正々堂々」

「全身全霊」

「粉骨砕身」

「弱肉強食」

「猪突猛進」

「勇往邁進」

「全心全力」

「死ぬ気で」

「全力で」

………………。

で、でたぁ!選手宣誓のワンフレーズごとに言う人変えても文章足りないから意味の無い言葉を繋げるスタイル!

弱肉強食とか関係ないし!

全身全力と全身全霊かぶってるし!

すごい突っ込みたくなる衝動を押さえつつ聞き続ける

もう一度しばらくしてから、続きの言葉がやって来る

「戦う」

「事を」

「「誓います!!!!!」」

「ゴールデンビッグバン団長!田中哲也!」

「THEACHERS副団長!教頭!」

「卓球部部長、新藤!」

「ジグソーパズル代表――!」

そうして、片っ端からチーム名と自分の名を名乗り、大きな拍手と共に選手宣誓は終わった






こんにちは

永久院です

さあ始まりました体育祭

早速バカみたいな状況です。SVTのせいじゃないですけど


SVTのがんばりは、次回からです

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