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強襲ボランティア  作者: 永久院 悠軌
新学年編
35/55

35. 入学式

『こちら静道せいどう。全員位置についたか?』

インカムから静道先輩の声が聞こえる

現在、入学式直前で上級学生は体育館の中、わきに整列して座っている

この高校は湖の周りの広大な敷地に建てられている為、校庭やら体育館が無駄に大きい

体育館の中央、前方にはパイプ椅子が沢山並んでいて、後方には保護者の方々が座っているパイプ椅子がある

新入生は体育館中央前方、保護者の方々はその新入生の後ろ。

二年生は体育館ステージを向いた時に左側にあたる方に中央を向くように並んで椅子に座っている

同様に、三年生も中央を向くように反対側に並んで座っている

教師たちは二年生の方の、よりステージに近い位置に座っている

俺は現在、体育館でもステージに近い位置に居る為、一年生を見れる

静道先輩からの問いには『答えない』

俺は一般の生徒に混じって近距離での目測査定に及ぶため、横とかには既に心待ちにしている同級生がいる

この状況で耳に手を当ててインカムに向かって返答を送るのは馬鹿でもやらない事だ

事前に異変が無ければ返答は無いようにしてある

……万が一異変があった場合にはマイクをつついて返答をするのだが、あれは異変を伝えるのも一苦労だ

さておき、目測査定だ

鷹宮たかみや水爪みつまはスポットライトだな?一応端末にデータを送って置いたから、目測査定を頼んだぞ』

スポットライトは式中はあまり注目されないのでそこからの新入生の審査を行なうのが今回の新入生査定では一番の戦力になる

そこに配備されたのはSVTトップランクの隠密係二人

もはや存在を気にする人が居なくなるようなレベルと言えるだろう

隠密係二人は二人ともスマホをつかっているため、俺が奪ったデータを転送しておいて、彼らが気になった人物はすぐに見れるようになっている

いや、勤勉な彼らの事だから前もって読んでおいて気になった人物に注目もしてくれるだろう

特に鷹宮先輩は凄まじい観察眼を持っている

それから観察眼はもう一人……

『こちら冴崎さえざき、こちらにもデータの転送をお願いします』

『了解、音響から見れるのか?』

『ある程度なら見えます』

冴崎はSVTのオペレーターだ

今日もまた音響についているが、彼女の状況把握能力、もとい観察眼は常軌を逸するものがある

それこそ鷹宮先輩と冴崎でチェスでもやらせたら一瞬でどちらかが諦めるだろう。手数を終えずとも結論が見える訳だ

『……はい。転送されて来ました』

『さて……それでは全員動きを確認するぞ—―』

静道先輩は今回はオペレーター業務で、学習準備室《SVY本部》にいる

遅れて来た方の誘導の為に受付には銀嶺ぎんりょう先輩と星霧先輩が待機

裏寡うらか五十嵐いがらし荒威あらい先輩、裁凪さいなぎ先輩が校庭で車の整理をしている

鷹宮先輩と水爪はスポットライト待機

冴崎、鎌月かまつき葉城はしろが音響

俺と、雨羽あまは先輩が一般生徒と共に参加している

全員働いている

おおよそ死角は無いと言えるだろうけど、これで完璧な分析が出来るかどうかは微妙だ

なんて言ったって、新入生は200人近い人数がいる

それを俺たちSVTメンバー14人で……

いや、目測査定できる人間は極僅かだ

だからこそ、スタートダッシュが大事なのかも知れないな

静道先輩は少しでも行動が遅れるとここから先も大幅に遅れる事を予測して、俺にトップステルスを命じたのか

だとすれば、情報は集ったし、俺たちがやる事は一つ

『さぁ、全力で仕事に励め』

全力を出し切れば、未練は無い

全力で挑んだのに後悔をすると言う事は、それは過去の自分の全力を蔑むことだから

俺は、本気でこの入学式に参加する



「間もなく、新入生が入場します。皆様拍手でお迎えください」

国語科、教頭ヘッドティーチャーがマイクで放送を流し、僅かなざわめきも消える

やがて、鷹宮先輩と水爪みつまがスポットライトで照らす体育館入り口から、希望に満ちた担任と、担任についていく緊張した面持ちの生徒たちが入って来る

『オペレーション、スタートだ』

俺は静道先輩の声を髪に隠れたインカムから聞きつつ拍手をうち、新入生に注目する

身長と肩幅、歩き方、視線の送り方、表情、等々の見れるものは全て観察する

『こちら鷹宮、1年1組、先頭から2番目右の列の女子を警戒』

鷹宮先輩が早速警戒した様で、俺も視線を送る

……!

確かに、そこには異様な空気を纏う少女がいる

「白過ぎる」と思う程に真っ白な肌と、暗闇のような漆黒の髪

髪は艶がありながらも所々撥ねていて、寝癖の様になっている

顔は整っているが、やはり真っ白で、目の下には少し隈ができているように見える

なんと言うか……根暗(ネクラ)

だが、肩幅も普通の女子と比べても狭い感じだし、SVTに相応しい人材と言うよりは『ただの変人』という感じだ

『……内申書によるとパソコン検定1級、ワープロ検定1級を持っている。一級陸上無線技師の資格や、第二種電気工事士の資格も持っているみたいだ』

こ、これは……!?

『恐らく、コンピューターに関する高い知識を持っていると見て間違い無い』

『了解した。スカウト候補に入れておく』

静道先輩の声が答えた



……なんか、凄い事になってきた




どうも お久しぶりです永久院です

忙しくて更新が……


さて……更新しました


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