19 伯爵領
伯爵は20年振りに娘が帰ってきたのは嬉しいが常識を外れ過ぎて頭が痛い。アベルは可愛い妹が帰ってくれて嬉しいが問題が山積みだ。
19 伯爵領
20年前失踪したと思っていた娘が帰ってきた。思わぬ容姿でだ。話しを聞いてもまるで判らない。銀河系の統括代理とは何のことか。昔から破天荒のところがありアベルと共に色々やらかしたがあの頃はまだ頭が痛い程度で終わった。伯爵領の発展に繋がっし、しかし今度のマリエールのしでかしはいったいどこ繋がるのだろうか。この後、アベルとマリエールと私の3人で話し合いだ。伯爵は頭が痛い。
アベルは次期領主に決まっている。本当はなりたくなくてマリエールと破天荒なことばかり続けたがそのマリエールが領を発展させて旅に出てしまった。20年もだ。マリエールの居場所を確保したくてアベルは領主なることを決意した。20年振りにマリエールは帰ってきた。思わぬ容姿で、マリエールはこれからどう生きていくつもりなのだろうか。今は伯爵領はこの国で最も発展している領だ。元は領地は広いが不毛な土地が多いどちらかというと貧しい土地だったがマリエールが土地を富ませ事業、産業を起こしたのでこの国で並ぶもののない発展した領になっている。マリエールが撒いた種が今花開いている。それはマリエールに感謝しよう。問題はこれからのマリエールだ。
話し合いの時間だ。マリエールは相変わらず少女の姿だ。勿論姿が変わったらそれはそれで問題だが。マリエールは、
「やはり流通を担いたいです。領だけなく国内、国外、宇宙まで考えれば可能性は幾らでも広がります。」
アベルは、
「具体的にどこで何をやる気だ。」
マリエールは少し考えて、
「取り敢えず、南の島か大陸で砂糖きびとカカオとフルーツを育て砂糖とチョコレートとフルーツを使った美味しいケーキを領内、領外で流行らせようと思います。」
伯爵は、
「それは何だ。」
マリエール2人に砂糖とチョコレートとフルーツとケーキを説明した。2人の賛同を得てこの計画は実行されることになった。流通をマリエール担うことも賛同を得た。マリエールは海産物の流通を上げた。クラーケンがいるこの世界では海産物はそれ程流通していない。しかしマリエールとアンドロイドがいればクラーケンを恐れる必要がない。マリエールは、
「海産物は肉よりも安く領民、国民に提供できます。まさに領民、国民のための食料です。」
海産物も2人の賛同を得た。
取り敢えずそんなものだ。それでも盛り沢山だ。次にマリエールの存在をどうするかだ。マリエールは、
「この姿で30歳というのも可怪しなものね。これならどうかしら。」
マリエールは20歳前後の容姿になってみた。アベルは、
「これなら20年振りに旅から帰ってきたマリエール27歳と言っても通るか。でもプロフィールはどうする。本当のことは幾ら何でも言えないぞ。3人で口裏合わせておかないと不味いだろう。」
3人で相談して南の島や大陸を20年彷徨ったことにすることにした。マリエールは甥や姪に20年間何をしていたか聞かれるのが憂鬱だと言った。アベルは、
「出任せで構わないさ。南の島や大陸なんて行くことないじゃないか。」
マリエールはどう転んでも普通じゃない。
南の島や大陸の砂糖やチョコレート、流通、海産物マリエールが担うことは多い。問題は20年間彷徨ったマリエールの立場だ。




