16 再発
アンドロイド達は帰っていった。危機は脱出した。もう美形星には近づかない事だ。恒星間移動が活発になっていくが有力な星が見付からない。
16 再発
危機は回避した。あのアンドロイド達は本当の強者だ。我々が贖わう事の出来る存在ではない。なんとか言い逃れが出来て良かった。彼らは納得して引き上げたようだと政府関係者は思った。政府関係者は恒星間移動は慎重に進めなければならない。間違っても美形星を再訪問するような事のないようにしなければならないと考えた。
恒星間移動は時間操作により光速以上の速度を得ている。正解な
プログラミングにより目的の星を目指す。第一回の恒星間移動探査で正解な太陽系のマッピングが出来た。第ニ回探査は美形星の隣の人間居住の可能性のある星が選ばれた。しかしこの星には到着出来なかった。原因不明だが何らの侵入を阻害する要因があり第ニ回探査機は消失した。第三回以降探査を続けたが思わしい成果は得られなかった。この太陽系以外の探査が必要との声も上がったが。次に近い恒星は既に寿命が尽きかけ探査の価値があるように思えないし他の恒星は遠すぎる。
美形星を目指すべきという声が多く上がった。交流会も誘拐という事実があったから目くじらを立てだが単純な探査ならば文句はいうまいという物だった。交流会の規則でも接触を禁じているのであって探査を禁じている物ではないという物だった。
美形星探査が始まった。始めは慎重だった。数百kmほど上空からの探査だった。繰り返す中で指摘される事もない事に増長したのだろう。遂に誘拐事件が発生した。
ほどなく宇宙船や宇宙船基地の爆撃が始まった。アンドロイド達の仕業だろう。次第に拡大していった。軍事施設や研究機関も攻撃の対象になった。何も連絡もなく攻撃だけが続いた。交流会は我々を絶滅させるつもりだろうか。何時果てると判らない攻撃に我々は疲れ切った。この星は何処もかしこも爆撃の跡ばかりだ。目的も判らない殺戮が永遠と思われる長く続いた。
ある日爆撃が止んだと思うと無数のアンドロイドが上空から降り立った。何やら人間にするとその人間はすうっと消えた。逃げ惑う人間達を次々と消す。遂には私も捕まった。
気がつけば見知らぬ土地だ。人工的な物は一切ない森と草原と湖が広がっている。周りには同様に此処に飛ばされた者達がいる。家族はどうしているのたろう。色々探索した。高い位置から見ると海が見える。海沿いなのだろうか、島なのだろうか。
サイレンのようなものがなる。音がなる場所に行くと食料と飲み物がある。アンドロイド達は我々を餓死させる気はないらしい。どうやって人間らしい生活をしていくか模索してもあてはない。言語もバラバラだ。纏まって行動する事も出来ない。長い月日が経った。食料だけはある。餓死で死ぬ事はなさそうだ。
諦め切ったそんな日、かつて私が会ったアンドロイドが立っていた。アンドロイドは私に、
「これがお前達が交流会規則を破った事への制裁だ。ここはお前達がいた星ではない。隣の星を人間が居住可能にした物だ。ついでにここは島だ。最も近い島で100km、大陸は500km離れている。この島には資源らしい物がない。船を造りたいならば、石器で加工するしかないだろう。ここにいる人間はお前と言葉が通じない。我々はお前がバイリンガルである事を知っている。万国共通語的な言語を取得している事も承知している。しかしお前の他は取得していない。取得出来ないというのが正解か。ほとんど人間はお前達のいう旧人類だ。ジャングルの奥地で捕獲してきた。現人類とも子孫を残せる。人間の種の保存はした。この島には一万人の人間がいる。他の場所に人間はいない。元の星の人間は滅ぼした。お前達が唯一の人間だ。我々はもう引き上げる。生存しようがどうしようがお前達の自由だ。これが我々の警告を無視してあの星の住民を誘拐したお前達への罰則だ。」
元政府関係者は返す言葉がなかった。
美形星探査が再開された。始めは慎重だった。警告はない。交流会は監視していない。美形星人を誘拐した。爆撃が始まった。




