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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第七話 決戦!張高ソフトボール部!の、その後
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6 形勢逆転

 「以上です」

 そう言って小暮が携帯のボタンを押すと、そこで電話の声は終了した。

そしてそれを聞き終えた校長の顔色が、

これでもかというくらい青ざめ、首筋や額には大量の冷や汗が吹き出していた。

そんな校長を睨みつけ、俺は刺すような口調で言った。

 「校長先生、これはどういう事なのか、説明してもらえますよね?」

 「う、ぐ・・・・・・」

 何も言い返せない様子の校長。

俺は畳みかけるように続けた。

 「今の電話の会話、俺がさっき言った事と、(ほとん)ど同じですよね?」

 「ぬ、ぐぅ・・・・・・」

 「あなたは野球部を潰して、碇を大京山に転校させる為に昨日の試合を組み、

うまく大京山に碇を転校させた(あかつき)に、そこの監督から賄賂(わいろ)をもらう話になっていた」

 「ぐぬぬ・・・・・・」

 「これで言い逃れはできませんよ。大人しく自分の悪事を認めたらどうですか⁉」

 ビシッと校長を指さし、俺は言い放った。

すると校長は、震える声でこう言った。

 「た、頼むからこの事は、教育委員会には言わないで欲しい・・・・・・」

 「さ~て、どうしましょうかねぇ~」

 すっかり立場が逆転した俺は、

余裕シャクシャクの笑みを浮かべながら続けた。

 「まあ俺も鬼じゃあないですし?

校長先生をクビに追い込もうとまでは思わないですよ?

ただ、それなりの誠意は見せて欲しいですよねぇ?」

 「ど、どうしろと言うのかね?」

 「そりゃあ勿論、野球部の廃部を取り消してください」

 「そ、それは、もう学校全体で決まった事だから、

今更取り消す訳には・・・・・・」

 「あ、そうですか。

じゃあ今小暮が聞かせてくれた音声を、

教育委員会の人達にも聞いてもらいましょうか」

 「わぁああっ⁉お、お願いだ!どうかそれだけはカンベンしてくれ!」

 「でも、廃部を取り消してくれへんのやったらな~。

素直に黙っとくのもシャクやしな~」

 そう言って俺は、ズズイッと校長に詰め寄った。

すると校長は、追い詰められた表情で俺から顔を逸らした。

 う~む、我ながらうまく追い詰めたな。

これは千田先輩の影響かな?

とか思っていると、校長は観念したようにこう言った。

 「わ、わかった!廃部の件は取り消す!だからこの事は、どうか内密に!」

 「ほ、本当ですか⁉

じゃあ僕達は、明日からまた野球部の活動を続けてもいいんですね⁉」

 校長の言葉を聞いた碇が、そう言って校長に詰め寄った。

すると校長はガックリとその場に(ひざまず)き、力なく頷いた。

 「うゎーい!やったーっ!」

 喜びの声を上げる碇。そして傍らに居た鹿島さんも、

 「何かよう分かれへんけど、廃部がなくなってよかったね!」

 と胸を撫で下ろした。

そんな中俺は腕組みをしながら、

 「これで一件落着やな」

 と言って頷いた。

するとそんな俺の左耳を、背後に居た佐渡さんがいきなりつねってきた。



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