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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第六話 決戦!張高ソフトボール部!後半戦
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80/92

9 今回は敬遠されない

 まあでも、それでもワンナウト二、三塁でビッグチャンスなのは変われへん。

ここでホームランが出れば一気に同点やし、ワンヒットでも二点入る確率が高い。

 よっしゃあっ!かっ飛ばすでぇっ!

 俺は気合を入れ、バッターボックスに入る前に二度三度素振りをした。

するとそんな俺に、キャッチャーの佐渡さんが話しかけてきた。

 「しつこいなぁあんたら。もう諦めぇや」

 それに対して俺は、不適な笑みを浮かべて答える。

 「そうはいきませんよ。こっちは部の存続がかかってるんですからね」

 「あんた、結構打ちそうやな。素振りを見てたら分かるわ」

 「俺を敬遠するつもりですか?」

 「アホな事言いな。あんたの所のピッチャーも凄いみたいやけど、

ウチのエースかって負けへんくらい凄いんやからな」

 「みたいですね」

 この回は、デッドボールとヒットが続いてこの状況やけど、

相手ピッチャーの球自体は、スピードもあるしキレもいい。

ソフトボール特有の下手投げから放たれるボールは、

なかなか真芯で捕えるのは難しそうや。

でも俺なら打てる。

必ず打つ!

 自分にそう言い聞かせ、集中力を研ぎ澄ます俺。

ストライクゾーンにきた球は、どんな球でも全部打ち返す!

その心意気で俺はマウンド上の相手ピッチャーを見据えた。



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