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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第六話 決戦!張高ソフトボール部!後半戦
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79/92

8 小暮のエゲツないプレー

 ま、まあとにかくこれでノーアウト一塁二塁。

攻撃のチャンスが広がった!

 そして次のバッターは碇。

俺はバッターボックスに向かう碇に声を掛けた。

 「頼むぞ碇!何が何でも出塁して、満塁で俺に回せ!」

 「うん!分かった!」

 碇は力強く頷き、そのまま左打席に入った。

 もしここで碇が塁に出れば、満塁で俺に回ってくる。

そしてそこで俺がホームランを打てば、四点入って一気に逆転!

そしてその裏を碇が抑えてゲームセット!

俺の満塁ホームランによる大逆転勝利!

完璧なシナリオ!

前回の試合では全く活躍でけへんかったから、その汚名を返上するんや!

 そんな俺の野望が碇にも伝わったのか、

 カキィン!

 碇の打った打球が、速い球足で一、二塁間に飛んだ!

ファーストがそれに飛びついたが捕れない!

よっしゃ抜けた!

ヒットや!と思ったその時、その後ろに回り込んだセカンドが、

ライトに抜けようかという打球に飛びついた!

あのセカンドは、小暮!

そして小暮はその打球をもぎ捕り、

すぐさま立ち上がって一塁に送球!

そこにベースカバーのピッチャーが駆け込む!

打った碇も一塁ベースに全力疾走!

しかし判定は、

 「アウトォッ!」

 アウトやった。

二人のランナーはそれぞれ次の塁に進んだけど、

ノーアウト満塁で俺の打席に回るというシナリオは、

小暮によって台無しにされた。

 キェエエッ!

小暮の奴!

この場面でそんなスーパープレーは要らんのじゃ!

他のセカンドやったら絶対に抜けとったぞマッタク!



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