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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第五話 決戦!張高ソフトボール部!前半戦
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5 やっぱりここに居た

 さっきのグランドから走り出して約五分。

俺は、その場所へと辿り着いた。

ここは、大きな川が流れる河川敷。

碇がウチの野球部に入る前、一人でキャッチボールをしていた場所。

 俺は堤防から土手に下り、その先に見える大きな橋の下を目指して走った。

以前碇は、あの橋の下でキャッチボールをしていたんや。

俺の勘が正しければ、碇はそこに居るはず!

 そう思って走って行くと、橋に近づくにつれ、

その橋げたにもたれて座り込む、一人の人物が見えてきた。

そして近くまで行くと、その人物が碇である事が分かった!

 やっぱりここやったか!

 そう確信した俺は、走りながら碇に向かって叫んだ。

 「うぉーいっ!碇ーっ!」

 「え?ま、昌也君⁉」

 俺に気づいた碇は、驚きの声を上げて立ち上がった。

そしてあろう事か、そのまま俺に背を向けて逃げ出しやがった!

 「コラ待て!逃げるな!」

 俺は碇の傍らに置いてあったスポーツバッグを開け、

その中に入っていた野球のボールを取り出し、

それを碇に向かってブン投げた(良い子はマネしないでね)!

するとそのボールはスパコーン!と碇の後頭部に命中した!

 「ギャッ⁉」

 その衝撃で、碇はその場にすっ転ぶ。

その隙に俺は碇のそばまで駆け寄り、右腕をグイッと掴んで叫んだ。

 「やっと見つけたぞコンチクショウ!

何でユニフォームを着て家を出たのに、試合に()えへんのや⁉」

 それに対して碇は、泣きそうな声でこう言った。

 「うう・・・・・・だって試合には、あの小暮君も来てるんだろ?

僕、昌也君と小暮君が仲良くしている所を、見たくなかったから・・・・・・」

 「碇・・・・・・」

 しょうがないやっちゃなホンマに。

 俺は溜息をつき、とりあえず碇を立ち上がらせた。

そして碇の両肩に手を置き、その顔をまっすぐに見据えてこう言った。

 「ええか碇、よう聞けよ?」

 「な、何?」



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